「惨事ストレス」に気をつけて!
こんにちは、看護プロの小澤です。
今日で大震災から2ヶ月。
まだまだ先の見えない不安もありますが、
復興の兆しも見え始めています。
生活と心の安定がいち早くもたらされるよう、支えあっていきたいと思います。
しかし、「被災者も頑張っているんだから」と頑張りすぎたり、
「また大きな地震が起こるのではないか」と気にし過ぎたりすることはありませんか。
とくに、
・”何となく元気が出ない”と感じている。
・”手助けできないことが申し訳ない”などと思いつめている。
・風で窓ガラスが震えただけで地震だと勘違いしてしまう。
・緊急地震速報のようなアラーム音が聞こえ体が緊張したりする。
こういった症状を感じている方がいたら、少し注意が必要です。
これらは震災によるストレスが原因で起こるもので、
「惨事ストレス」と呼ばれるものだそうです。
筑波大学の松井豊教授によると、
今回の大地震は相次ぐ余震や原発問題への不安によって、
“収束感がない”という精神状態が続いている。
そのため、精神面への重い負担がかかった状態が、長期間続いている。
いわば、高いレベルのストレスが、心身に蓄積され続けた状態になっているのだそうです。
こうした状態は、被災地の方はもちろん、
連日テレビや新聞・雑誌を通じて入ってくる情報などを通じて私たちも無意識のうちに感じているのだそうです。
このようなストレス反応が見受けられた時の対処法ですが、
松井教授は、まずできる限り休養を取ること、
また家族や親しい友人と一緒に過ごすことも大切なのだそうです。
話を聞いてくれる友人や家族がいれば、できる限り現地で起こったことや感じたことを語り合う。
そうすると安心感が得られるとともに、自身の感情を整理することにもつながると。
とにかく、我慢のし過ぎは禁物ですね。
ストレスを感じる時があったら、休めるときに休んで、
家族や友人と心を打ち明けて語り合い、
明日のための力を蓄える時をつくるようにしましょうね☆
2011年05月11日カテゴリー:未分類