民主党が勝ったので・・・
民主党の圧勝で終わった選挙。
選挙結果は、医療・介護業界周辺にも影響がありそうです。
与党民主党(なんだか違和感ありますね・・・)のマニフェストには、
(1)医師を1.5倍に増やす
(2)国立大学付属病院などを再建するため、病院運営交付金を従来水準へ回復する
(3)医師・看護師・その他の医療従事者の増員に努める医療機関の診療報酬(入院)を増額する。
医療の壊滅を救うのに欠かせない面はあるのでしょうが、ふと疑問が・・・。
(2)と「国家公務員の総人件費を2割削減する」との関係はどうなるのでしょうか?
国立大学付属病院は、独立行政法人となっているので
厳密な意味での「公務員」ではありませんが
「公務員に準ずる待遇」、つまり公務員の待遇を横目で見ながら処遇を決めているわけです。
以前、ブログで取り上げたように
国公立病院の看護師の給与は、私立に比べると圧倒的に高い。
これは、公務員基本的な昇給パターンである、年功序列を引きずっているからです。
仮に、民主党が意図している本筋の改革が実行されれば
国公立病院の看護師給与は下落するはず。
一方で(2)病院運営交付金が支給されるので、
これを機会ととらえて上手く経営をした病院は経営健全化が進む可能性は高い。
一方で、
給与が下落した看護師がドンドンと退職してしまい、運営が苦しくなる病院もありそうです。
病院経営者の手腕が問われそうな局面ですね。。。
柴崎高聡
2009年09月02日カテゴリー:看護師