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新司法試験の合格者発表を見て思うこと

昨日、平成21年度の新司法試験の合格者発表がありました。

新制度がはじまってからは、初の合格者数の減少で
合格率も過去最低の数字だったようです。。。

法曹人口を増やすべく平成18年から開始されたこの新制度、
当然ながら色々と問題も指摘されています。

法曹の質の低下の話や、新卒弁護士の就職難などの問題、
それに法科大学院を修了しても試験に合格できなかった
人の再就職問題などです。

このブログで、わざわざ新司法制度の話を取り上げたのは、
近々医療業界にも同じような話が出てくると思ったからです。

本当に実現するかは分かりませんが、
民主党の言うように医師を1.5倍に増やそうと思えば、
結局は医学部の定員を増やさざるを得ません。

そうなると、この新司法試験の話同様に、
医学生の質の低下や、数の増加による弊害が叫ばれることは
間違いないと思います。

結論、それでも増やすしかないということになる気もしますが、
政府の政策で特定分野の従事者を増やす試みは
なかなかスムースにいったという話を聞きません。

ちょっと別の話ですが、海外からの看護師の受け入れも
外国の看護学生に、日本語での試験を設定していることが響いてか、
合格者がいまだに一人もいません。。。

来る側の外国人からしても、日本は他国と比べて
市民権を得難く、給与も決して高くないという問題があったりと、
このままでは効果が出ないばかりか、
海外からの日本の評判を悪くしてしまっているだけ
という見方もあるようです。

簡単なことではないと思いますが、
この新司法試験で起こった問題を踏まえて、
医師の増員はより円滑に実行して欲しいものです。

株式会社ローザス 笠木

2009年09月11日カテゴリー:医師