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医学生の内定はひとつだけ

先日、研修医マッチングの中間発表があったという
ニュースを見ましたが、お恥ずかしながら何のことやら分からず、
協会のWebサイトなどを見て、調べてみました。

それで初めて知ったのですが、医学生は研修先の内定を
ひとつしか貰えない仕組みになっているそうです。。。

内定を複数もらう通常の就職活動とは違い、
研修医マッチングというシステムを軸に
一斉に研修先が決定されるため、
内定はひとつしかもらえないというのです。

どうやら、病院の試験を受けるのは個々に行うようですが、
その後、医学生は志望順位、病院側は採用したい順位を登録し、
最終的な研修先の決定は、マッチングシステムを使って演算し、
発表されるようです。

このマッチングシステムのアルゴリズムは
マッチング協議会のWebで分かりやすく公表されています。

→言葉で説明すると分かりにくいのでこちらをどうぞ

採用する側、される側、ともに数が限られているからこそ成立する
システムでしょうし、学生からすると内定が一つしかもらえず、
自分が一体いくつの病院の合格圏内にいたのかもわからない
という難点はありますが、
他の業界では見られない、合理的でシンプルなシステムと言えるでしょう。

いささか社会主義的な感じがしないでもないですが、
医学生の全体最適を考えるとこういうシステムがいいのかもしれません。

採用する側、される側ともに、数もバラエティーも豊富な一般業界には
そのまま転用することはできないと思いますが、
うまく工夫して、これが医師や看護師の中途採用にも活用できると
面白いですね。

とはいえ、これは新卒のように一斉に行われるものにこそ
活用できる仕組みでしょうし、それがなされると僕らは困ってしまいますが・・・。

株式会社ローザス　笠木

2009年10月13日カテゴリー：医師