ローザス医療ニュースブログ


看護師採用の切り札?

最近、真面目な話題が多いので、少しクダけたお話しを・・・

先日もこのブログで記事の一部をご紹介した
『COURRiER Japon』という雑誌ですが、
その8月号にチェコの診療所のユニークな取り組みが
紹介されていました。

一言でいえば、足りない看護師を集めるために、
ある診療所が福利厚生を充実させているという取り組みの話です。

なんだ、そんなことかと思われるかもしれませんが、
その福利厚生というのが少し変わっていて、所謂、現物支給、
つまり、その診療所の従業員は無料で
医療サービスを受けられるというのです。

日本でも看護師不足は社会問題になっており、
現在は、自分もそれに関わる仕事をしているわけですが、
この記事によれば、チェコでも看護師不足は深刻な問題のようです。

日本では診療報酬の見直しなどの影響で、
元々足りなかった看護師が一部の病院に集まり、
看護師を必要とする現場での看護師数の格差が
指摘されていますが、チェコではより賃金水準の高い
国外へ看護師が流出するという事態が起こっているようです。

実際、昨年一年間で1,200名もの看護師が国外へ移住したとのこと。

その看護師の国外流出に悩むチェコで、
人集めの施策としてはじまったのが、従業員向けに
無料で整形施術を施すという施策です。

その他にも、本来30万円ぐらいかかるという豊胸手術も無料だったり、
5週間の有給休暇や無料のドイツ語講座といった特典もあるようです。

日本では、弊社のように転職の際にお祝い金を支払う紹介会社や
入職に際して赴任手当のようなものを払う病院はありますが、
なかなか現物支給という話は聞いたことがありません。

とはいえ、結局は、特典を付けても
その人が定着しないと意味がありません。
このチェコの取り組みは面白いと思いますが、それだけで人が
定着して本来の目的を達成できるとは言えないのではないでしょうか。

人を集めたその後の努力こそが大切だと思う今日この頃です。

株式会社ローザス笠木

2009年07月31日カテゴリー:看護師