看護教員の空洞化
看護師養成3年課程の教育機関教員の約3割が
教員経験5年未満であることが、厚生労働省研究班の調査で判明した。
経験年数10年以上が42.0%を占めた一方で、5年以上10年未満は22.9%にとどまり、
看護教員の「空洞化」が進む現状が浮き彫りとなった。
これまでの教員経験年数では、
10年以上が42.0%で最も多く、以下は5年未満(35.1%)、
5年以上10年未満(22.9%)の順で、「中堅層」が最も少ない。
そして、中堅層が少ない理由については、
「はっきりとした原因は分からない。引き続き調査を進めていく必要がある」としている。
また、過去5年間で職場を離れた看護教員の離職理由については、
「家庭の事情(育児や介護など)」が29.6%と最多で、
次いで「異動(臨床現場への復帰など)」(28.2%)、「定年」(15.7%)などが続いた。
うーん。
ここまでわかっていながら、「理由」が分からないというのは何とも怖い。
当然、何か理由があるとは思うものの・・・何のために調べているのか?
事実を知るため?
事実を知って何かしら改善をするため?
当然、後者を目指すべきであって、前者で終わってしまっては意味がない。
「わからない」ということを公に言うこと自体に私は問題を感じます。
そもそも、看護師の数は50万人以上足りないと言われています。
それをカバーするためには、
①子育て休職中の看護師さんの職場復帰を促す
②海外(特にフィリピン、インドネシア)からの看護師を受け入れる
③看護学生を増やして教育していく
という施策があり、①は一定の効果があるものの、大きく改善するのは難しく、
②はうまくいっていないですね。少なくとも現状は。
そして、③は・・・という感じですね。
なんとかしなければ。
株式会社ローザス 白土
2009年11月25日カテゴリー:看護師