勤務医と開業医の「給与」格差問題
厚生労働省が、12月21日、
事業仕分けの際に財務省が提出した
「病院勤務医と診療所医師(開業医)の給与の比較」のグラフに対する見解を公表。
グラフの中で財務省は、
・開業医の「収支差額」が月205万円
・病院勤務医の給与の月123万円
・開業医は病院勤務医の1.7倍の給与
としていた。
今回の厚生労働相の見解では開業医の「収支差額」と勤務医の給与とでは
「内容や性質が異なる」と指摘。一律に比較はできないとの考えを示している。
大きく分けると2つのことを指摘している。
・開業医が収支差額で賄っている費用には、院長の報酬のほかに、
★診療所を建築するために借り入れた借金の返済
★診療所の老朽化に備えた建て替えや修繕のための準備金
★病気やけがにより休業した場合の所得補償のための費用
★老後のための退職金相当の積み立て
などが入っています。
なので、「勤務医の『給与』とは内容や性質が異なる」と強調している。
・全国の勤務医11万8157人の平均年齢が43.4歳なのに対し、
開業医(診療所の開設者)7万1192人は59.4歳(共に2006年12月31日現在)と
開きがある点も指摘している。
そりゃそうです。いままでもそんな話しはあったはず。
なぜ、今その話しが出てきたのか?
っていうのは気になります。
自民党時代の「膿」が出てきただけなのか
それともなんかしらの利権を守るためなのか
なんだか悪い方向に考えてしまう傾向がある事自体が嫌ですね。
なにはともあれ、正しいデータから正しい仮説を出して、
全体として正しい方向性に動いていくことを祈るばかりです。
2009年12月24日カテゴリー:医師