ローザス医療ニュースブログ


徳洲会

こんな本を読んでみました。

「徳洲会はいかにして日本最大の医療法人となったのか」

日本最大の医療法人である徳洲会グループ。
一代で、そのグループを築き上げた徳田虎雄を中心に
徳洲会グループの歴史、人物、特徴等を描いた本です。

著者は徳洲会の顧問を務める方なので
必ずしも客観的な視点で描かれているとは言いづらく
第三者から見ると、「ヨイショ」しているとしか思えない部分もあります。

ただ、徳洲会の概略や特徴を知るためには良い本。

医療分野に携わっていて感じるのは、
このグループほど、賛否が別れる病院も珍しい。

・絶対に断らない24時間救急
・日本全国に展開する病院ネットワーク
・先進的な技術の導入実績
・支払いが困難な患者も積極的に受け入れる姿勢
等が評価される一方で

・ある種、宗教的な組織運営
・過酷な労働環境
・強引な病院展開
への批判も根強くあります。

ただ、批判的な見解を持つ人も
徳田虎雄氏の情熱は認めざるを得ないのではないでしょうか?

大きな理想を持ち、現状を打ち破ろうと突き進めば
その分だけ反感を持たれることもあるでしょうが
彼が築いてきたものは、他の誰にもなし得なかったことですし
それによって、助かった患者さんも数知らないことと思います。

なんとなく悪いイメージを持っている方には、是非一度読んでいただきたい本です。

2010年01月27日カテゴリー:医療全般