雪かきと医療
この土日に妙高市に雪かきに行ってきました。
単なる好奇心から行ってきたわけでしたが、
その好奇心どおりいい経験をすることができました。
妙高というと、みなさんもご存知のように妙高高原スキー場があります。
その妙高です。
妙高市にいった2月6日はなんと大雪警報がでており、
町の人のおっしゃるところでは、20年以上ぶりの大雪とのこと。
大雪のため限界集落には入ることができませんでした。
自然の恐ろしさですね。
7日は午前中の雪かき時点では小雪も舞ってましたが、
午後には快晴になりました。
快晴になると、まぶしすぎて目が明けられません。
どうりで村の人は日焼けをしているわけです。
雪は2M以上ありました。
屋根から雪を下に落としていくわけですが、落とした雪が屋根の高さにまでなります・・・
村の人達は「雪かきをしないと家が潰れるしれない」というリアルな恐怖感の中で
いきていて、実際に、潰れた家があったりするそうです。
東京で生きている僕らには全くイメージもわかないことでした。
でも、雪かきをすることでイメージすることができました。
そして、宴会をしていると、一瞬の轟音と一瞬の暗闇。
それは、屋根からの雪崩でした。
これにあたると即死らしいです。
自然の恐ろしさです。
それを僕らはまったく知らない。
自然の恵もよく分からないし、自然の恐ろしさもよく分からない。
なんだか、怖い気がします。
ところで、雪崩やスリップなどで雪の事故はやはり多いそうです。
なぜかといえば、限界村落の平均年齢は70歳を超えてますし、
妙高市でも20代以下の人に会いませんでした・・・
そして妙高市にある病院は2つ。
新潟県立妙高病院と新潟県厚生農業協同組合連合会けいなん総合病院です。
県立と農協の病院です。
民間の病院はありません。
そして、人口は4万人弱。
病院を新設するのもむずかしければ、今の体制で続けるのも難しい。
地縁や行政の工夫が必要になります。
NPOや社会福祉協議会が頑張っています。
東京にはない姿です。
果たして、今のシステムの中で、どこまで維持できるのか分かりません。
システムは早急に変えないと行けません。
では、どういう方向に変えていくのか?
それは本当に痛みを伴なうものでしょうし、劇的なものになるかもしれません。
でも、その影で必死に生きている人たちがいて、
必死に知恵を絞っている人がいる。
そういう人たちを大事にしていきたいものです。
田舎にいくと、
自立している人と自立していない(行政に頼り切っている)人がはっきりとわかれます。
頑張ろうとしている人、頑張ろうと思っている人の力をいい方向に導きたいものです。
だいぶ、趣向が違うブログでしたが、あしからず・・・
ローザス 白土
2010年02月08日カテゴリー:雑談