病院の介護療養病床の今
厚生労働省が7月6日に公表した「病院報告」(2009年2月分概数)によると、
病院の介護療養病床の1日平均患者数は前年同月比8188人減少したが、
平均在院日数は6日増加した。
2006年から2009年の2月の病院の介護療養病床の1日平均患者数は、
2006年107,944人、2007年101,870人、2008年94,573人、2009年86,385人と
この3年間で約21,500人減少。
一方、平均在院日数は、2006年278.6日、2007年281.5日、
2008年287.6日、2009年293.6日と、毎年延びている。
これの意味することはなんだろうか???
・「患者が増える<患者が減る」という状態が続いている。
(新規で受け入れる患者の数よりも、病床が空く、ほうが多い)
・医療の進歩で病床がなかなか空きづらくなっている。
などなど
実際、療養病床の場合の診療報酬を下げているため、
療養病床を減らす、という国の大枠の方針は少しずつ浸透しているものの、
一方で、「今」療養病床で療養している患者さんの介護施設への移管は
進んでいない、ということなのでしょう。
実際、残る療養病床も医療区分の低い患者を受け入れない施設が増え、
慢性期の患者の行き場がなくなってきたために、
急性期医療の流れが圧迫されている。
現場からは「慢性期の患者が急性期のベッドを埋め、
新しい救急患者を受け入れられない」との訴えが相次いでいるといいます。
つまり、国は介護施設に移管することを意図しているのに、なかなか
進まず、病院の中で滞留している、というのが実態なのかもしれません。
次の一手が必要な時期が来ているのかもしれません。。。
2009年07月13日カテゴリー:医療全般