健保組合、過去最大の赤字!!
4月7日、健康保険組合連合会(健保連)は、
景気低迷による保険料収入の減少のために、
今年度の健保組合全体の赤字額が過去最悪の
6600億円に膨らむという予想を発表した。
赤字額は昨年から398億円の増加となる。
対馬忠明専務理事は同日の記者会見で、
「賃金が全く上がらない中で、
保険料率の引き上げも視野に入れながら
対応していかなければならない」と述べた。
全組合平均の保険料率は7.616%(昨年度比0.187%増)だったが、
被保険者数や平均報酬月額、平均標準賞与額の減少などにより
全体での保険料収入は昨年度比1.36%減り、
経常収入では2.20%の減少になる見通しだ。
特に賞与額の減少が著しいという。
一方で、赤字組合は57組合減り、1295組合(全体の88.58%)になると推計。
赤字組合の割合は昨年度の91.04%からやや改善する見通しだが、
健保連では「依然として厳しい状況が続いている」と見ている。
つまり、全体として、
・全体の赤字額は過去最大になった。
・健保組合の赤字率は若干減少した(90%は赤字)。
というわけで、
一部の健保はうまく運営できているものの、
大半の健保はさらに悪化している、
というのが現実なようです。
もちろん、所属している業界の好不況の波は大きな要因になるとは
思うものの、それ以上に運営力の差が出てきているのかもしれません。
2010年04月14日カテゴリー:医療全般