ローザス医療ニュースブログ


医療ツーリズム

経済産業省の「国際メディカルツーリズム調査事業」の報告書の内容が明らかになった。

医療ツーリズムへのニーズが高く、地理的に近い中国・ロシアを有望な市場と位置付け、

両国での日本医療の知名度を上げるため、国家レベルでのプロモーション活動など4点の促進を提言している。

①国家レベルでのプロモーション活動
②潜在的な顧客への口コミによる直接プロモーション活動
③現地メディアを通じたプロモーション活動
④海外の医療機関との相互交流や提携の構築・維持

加えて、健診で異常が発見され治療が必要になったり、治療目的で来日したりし、

滞在期間が観光ビザの期限を超えるケースも想定されるため、医療用ビザの創設など、

受け入れ態勢の整備を中長期的な課題に位置付けている。

このほか、診断書の翻訳内容などの正確性を担保するため、

政府による医療通訳・翻訳者のレベル認定などを今後の検討課題に挙げている。

一方で、日本医師会は

「足下の深刻な医師不足、看護職員不足からくる医療崩壊食い止めと地域医療の確保が最優先課題で、

現時点で検討に着手することは認められない」

という見解を示している。

もちろん、こういうたぐいの話はこういう摩擦が起きてしかるべき。

それぞれが自分たちの守るものだったり、やりたいことだったりがある。

一方は、世界の中の日本における資源を考えたときの武器としての「医療」に注目し、

一方は、日本の中で崩壊寸前といわれている「医療の現場」に注目している。

どちらもそれぞれの視点の中では正しいはず。

だからこそ、中長期的な視点にたって、誰かが決めていかなければならない。

僕らのレベルでもいろいろとありますが、ましてや国家レベルの話し。

なかなか方向性は出せないのでしょうが、こういう議論が出てくること自体、好ましいことではないでしょうか。

もっともっとやりたいものですね。

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2010年04月27日カテゴリー:医療全般