消費税増税で、病院経営は悪化
こんにちは。
看護プロの柴崎です。
なんだか、真夏が戻ってきたような暑さですね。。
8月21日に
日本医師会と四病院団体主催の公開セミナー「医療と消費税」が行われました。
「医療と消費税?」と、一瞬不思議に思えますが
病院経営にとっては、大きな影響を持ちます。
日本の財政悪化にともない、消費税増税は規定路線になりつつあります。
震災直後なだけに、今すぐということはないでしょうが
数年のうちに、間違いなく増税されるでしょう。
さて、病院の経営を考えるときに
最も大きな収入は、当然のことながら「診療報酬」になります。
ところが、この「診療報酬」には消費税がかかりません。
一方で、病院が購入する医療機器、資材はもとより
電気代、PCの購入費等には、消費税がかかることになります。
となると、
消費税増税により、
「医業収入は増えないものの、コストだけが増加する」ことになります。
今回の試算によれば、その額はなんと6兆円!!
ただでさえ、赤字に苦しむ病院が多い中で
さらにこれだけ収益が悪化すると、
倒産が増え、さらなる医療崩壊を加速させるおそれがあります。
国全体としては、増税が致し方ないとはいえ
政府には、ただでさえ疲弊している医療に影響を与えないような、
方法を考えていただきたいものです。
2011年08月24日カテゴリー:医療全般