ジェネリックが新薬メーカーに与える影響
こんにちは。
看護プロの柴崎です。
急に冷え込んできましたね。。
風邪をひかないように、気を付けましょう!
国の医療費抑制策の一つとして
ジェネリック医薬品の利用促進が提唱されてしばらくたちます。
それでも諸外国と比較すると
日本のジェネリック医薬品の利用率は低いものがあります。
アメリカ約70%、カナダ約65%、ドイツ約60%、イギリス約60%、フランス約35%、イタリア約35%と
1/3~2/3の高いシェアを占めるのに対し
日本では20%程度に留まっています。
理由としては
・本当に同等の効果、安全性なのか疑問が残ること
・製薬メーカーが中小企業が多いことにより、大手メーカーと比較して供給・情報提供面での不安定さがあること
・商品管理の手間が煩雑になること
等々が、挙げられます。
このあたりの議論は、
おそらく病院内でも話題に上ることが多いのではないでしょうか?
今回、ご紹介するのは
「ジェネリックが普及すると、新薬メーカーがどのくらい打撃を受けるか?」という点です。
ちなみに、11月28日にジェネリックが発売開始された
エーザイのアルツハイマー治療薬・アリセプトを例にとって考えてみましょう。
■北米 *一足先にジェネリックが発売されたました。
2012年上半期売上:1,061億円→73億円
なんと、前年度から93%の減少!!
いやはや、なんとも大きな打撃ですよね。
1000床でいつも満床の病院が、翌年は100床も埋まっていないようなものです。。
■日本
沢井製薬や日医工、田辺三菱製薬、東和薬品など約30社が発売開始、もしくは検討。
こうしてみると、新薬メーカのMRが
「ジェネリックは危なくないですか?」というのは
安全性の観点からだけではなく
「自社の売り上げが落ちるから。。」という点からも言っていることが、薄々わかりますね。
2011年12月02日カテゴリー:医療全般