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終末期医療、胃ろう中止もあり。

日本老年医学会は高齢者終末期医療ついて、
胃ろう(胃に管で栄養を送ること)などの人工的な水分・栄養補給や人工呼吸器の装着は慎重に検討し、
「治療の差し控えや中止も選択肢として考慮する」との見解をまとめた(2012年1月28日)

最近、口から食べることのできない高齢者に胃に直接、管をつないで栄養を摂る「胃ろう」が普及している。
ちなみに、欧米では一般的ではありません。
くわえて、認知症末期の寝たきり患者などにも広く装着されていることから、その是非がもともと議論になっていました。

もともと、「胃ろう」をやるかやらないかの判断は、本人や家族の合意のもとできました。
でも、「胃ろう」を途中でやめる、というのは、ほとんどイコール死、ということでもあり、
いわゆる「尊厳死」に近い概念なんだと思います。

なかなか難しい問題ではありますが、僕個人としては、正しい方向だと思っています。
一言でいえば、本人、家族、地域のトータルのことを考えれば、そのほうがいいと、今は思っています。
(あくまでも、個人的見解です)

こうやって、議論が少しずつ深まっていくといいと思います。
誰もが、このことは真剣に向き合わなければならない時が来ますからね。

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2012年03月28日カテゴリー:医療全般