マウスと人間と。。。
こんにちは。
看護プロの野澤です。
さて、今回の医療ニュースは男性が特に気にする(私も同様に気にしていますが。。。)「発毛に関するニュース」です。
昨日の日経新聞の記事によると、
東京理科大と北里大などのチームがマウスで毛を作り出す毛包と呼ぶ組織を培養して、自然に生え替わる毛を再生する実験で成功したそうです!
脱毛症患者の頭髪をよみがえらせる治療を目指して、3~5年後に臨床研究を始め、10年後には再生医療として実用化する計画ということで技術が現実化すれば世界が喜ぶ技術ですね!!
しかし、ここで気になるのはまだまだマウスの段階ということ。。。
ここで思い出すのは最近のトマト特需です。
同様に日経の記事によると、
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肥満のマウスに対しトマトに含まれる成分を食べさせたところ、血中の中性脂肪の量が減少した。
このため、「メタボリック症候群への効果が期待できる」と大きく報じられた。
研究はあくまで基礎段階で、マウスと同様の作用がそのまま人にあてはまるものではない。
しかしトマト関連製品を買い求める人が押しかけ、スーパーの店頭では一時品薄状態に陥った。
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と報じられていました。
つまりは、マウスで実験成功しただけなのに、あたかも人間でも成功しているかのように伝えてしまっているメディアも一部あるようなのです。。。(日経は上記の記事を書いているくらいなので大丈夫だと思います。)
ダイエットや発毛系などの新技術が報道される度に少々興奮してしまうのですが、冷静に詳細を見て確認していきたいものです。
そんなことを言いながら、新技術が出るとすぐに目が行ってしまうのは人間の性でしょうか。。。
2012年04月19日カテゴリー:医療全般