ローザス医療ニュースブログ


難病に光!新技術の開発に成功

こんにちは。
看護プロの冨浪です。

最近は梅雨とは思えないカラッとした気持ちいい日が続いていますね。
湿度の高い日が苦手な私にとっては嬉しいことです。

さてさて、難病を発病されていらっしゃるの方に朗報が届きました。

京都大学霊長類研究所で脳内の神経回路で、
特定の部位を狙い撃ちして死滅させる手法を開発しました。
すでに、サルの脳内にあるパーキンソン病に関わる部位を死滅させる実験にも
成功しているそうです。

パーキンソン病と言えば、ボクサーのモハメド・アリや
バック・トゥ・ザ・フューチャーで主人公を演じたマイケル・J・フォックスが
発症したことでも有名です。

では、パーキンソン病とはどのような病気なんでしょうか?
パーキンソン病は神経伝達物質の一つであるドーパミンが減少する事で起こると
考えられている神経変性疾患です。
ただ、正しい原因は分かっておらず、まだまだ謎の多い病です。
50歳以上で発病することが多いですが、稀に若い方でも発症します。
ちなみに、マイケル・J・フォックスは30歳で発病しています。

病症としては手足の震えやこわばりがあり、左右どちらかから病症が現れ、
他の部分へ進行しているのが特徴です。
その他にも、手足にむくみが出たり、汗が多くなるなど患者さんによって病症は異なります。

日本におけるパーキンソン病の有病率は10万人当たり100~150人といわれており、
厚生労働省の2005年に行われた患者調査では、
パーキンソン病患者は約14万5千人という発表もあります。

パーキンソン病の治療は、病気にかかわる特定の神経回路を除去することが有効とされています。
しかし、神経回路は複雑に絡み合っているため、特定の部位だけを除去することは難しく、
副作用が出ることも多々ありました。

今回、行われたサルの実験では、特定の神経回路だけ死滅させることに成功したそうです。
すなわち、パーキンソン病を始め、
特定の神経回路に異常をきたしたことで発病する病気にも応用できる手法ということです。

難病は患者数が少ないという理由で国も予算がつけにくく、
予算をつけたとしても世論が反対するという風潮があり、
個人で費用を集め、研究や手術を行っているというニュースが取り上げられていますが、
このよう技術を生み出すことで、
発病した方でも過ごしやすい日本を作ることができるのではないかと思います。

今後、この技術がどのような形で私達の前に現れるのか
楽しみですね。

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2012年06月27日カテゴリー:医療全般, 医療全般