民間企業がインドの病院運営に進出!
こんにちは。
看護プロの野澤です。
最近は健康系のネタ中心でしたが、今回は方向を少々変えてみます。
今回は、少々前の記事ですがセコムグループがいよいよインドで病院運営に進出、というニュースです。
セコムグループといえば、一般の方々にとっては、長嶋さんの「セコム、してますか?」で有名なセキュリティ会社ですが、実はグループ会社を通じ国内で18病院の経営を支援しています。
東京では、長嶋さんが入院されていたという初台リハビリテーション病院さん、荻窪病院さん、四谷メディカルキューブさんなどがそれらに当たります。
それらで得たノウハウをインドに展開しようとしており、まずは脳外科や整形を中心とした300床規模の総合病院から始めるようです。
これだけでも凄いのですが、さらには「病院数を順次増やし、今後5~10年で2万床規模まで広げる。」予定なのだそうです。
インドの現状の病床数は約80万床ほどで、人口が10分の1の日本より少ないそうなのですが、所得水準の向上で先進的な医療を受けられる患者数も増えていることもあって、病院開設のニーズが急増しているようなのです。
インドでは、日本と異なり、株式会社でも病院経営を行える国ということもあり、セコムグループ以外でも、今後、病院運営を知る医療法人・経営ノウハウを持つ民間企業・資金を調達できる金融機関などがチームを組んで、病院運営に乗り出していくことは十分にありえそうですね。
日本では利益優先になり、医療の質低下を避けるという名目で株式会社の病院経営は禁止されています。
しかし、無駄なコストを排除し、効果のあるところに最大限投資を行い最大限の成果を出す、そうした優秀な会社のノウハウを活かして病院経営を行えば、税金を無駄遣いして生きながらえている一部の公立病院よりずっとよい病院が出来あがると思います。
今回の件で、株式会社が魅力的な病院経営を行えるという象徴案件になってくれればと願うばかりです。
今後の動向に着目していきたいと思います。
看護プロ 野澤
2012年07月03日カテゴリー:医療全般