ローザス医療ニュースブログ


公的病院も厳しい時代・・・

こんにちは。
看護プロの柴崎です。

当ブログでも、
公的な病院の経営の厳しさは何度か触れてきました。
春には、川崎にある社会保険病院の譲渡が決定されました。

秋になって、新たに譲渡が決まったのは
JA栃木厚生連が運営する「石橋総合病院」と「下都賀総合病院」の二病院。
2013年4月1日付で、経営が移管されるそうです。

理由は、
「医師不足による経営環境の悪化で、老朽化による施設の建て替えが困難になった」ため。
シンプルに言うと、経営が上手く行っていなかったわけですね。

看護師の方の転職をサポートしている立場からすると
こういった譲渡が行われる場合、環境の変化を嫌う看護師の方が転職するケースが多くあります。
ただ、転職者が一度に大量に出てしまうと
当然、地域医療に対して、壊滅的な打撃を与えることになってしまいますので
患者さんの不利益にならないような、緩やかな形で移管がなされることを願います。

それにしても、
・社会保険病院、JA厚生連の病院譲渡
・国家公務員、地方公務員の給与引き下げ
・独立行政法人化による、民営化の加速
等、
いわゆる「公立病院は安定している」というイメージと、実態はドンドンと離れてきています。

いまから公的な病院に転職をされたとしても
数年過ごすうちには、
「普通の民間病院に行ったのと、なにも変わらなかった。。」
ことになるケースが多くなりそうですね。

看護プロ
柴崎

2012年10月30日カテゴリー:医療全般