慢性腎臓病の治療最前線
皆さん、こんばんは。看護プロの笠木です。
今年もあと1ヶ月と少し。
いよいよ残り少なくなってきましたが、
今年1年、やり残したことのないように、
12月は、中身の濃い1ヶ月にしたいものです。
さて、今日の医療ニュースですが、
先日、ワールドビジネスサテライトで特集されていた、
「慢性腎臓病の治療最前線」について紹介したいと思います。
番組では、慢性腎臓病の治療最前線として、
・一般の透析よりも治療効果を高めた在宅透析
・合併症のリスクを抑えるオンラインHDF
・透析を未然に防ぐ慈恵医大病院のカテーテル治療
という3つの事例を取り上げていました。
それぞれ簡単に説明すると、
最初の治療効果を高めた在宅透析というのは、
自宅で患者さん自身が透析を行うことができるようにすることで、
透析の頻度をあげ、老廃物が体内に留まる時間を短縮し、
結果、治療効果を高めるというもの。
また、オンラインHDFというのは、
最近、保険適応になったばかりの治療法で、
透析につきものの合併症のリスクを60分の1に
抑えるという治療法とのこと。
そして最後の慈恵医大病院のカテーテル治療というのは、
足の付け根から腎臓へつながる血管にカテーテルを通し、
血流を良くすることで、腎臓の機能が低下しないようにして、
透析を未然に防ぐという治療法。
3つとも患者さんのQOLを大きく向上することのできる
治療法だと思いましたが、特に最後のカテーテル治療に関しては、
透析が未然に防げるわけですから、ホント凄い治療ですよね。
この手術で体にかかる負担というのも、それほど大きくないそうで、
手術は1時間もかからず、終えることができるそうです。
カテーテルに関するベースとなる技術自体は
これまでもあったものなんだと思いますが、
この分野に応用することで、
とても大きな効果を生んでいるという事例ですね。
予防医療というのとは、ちょっと違うとは思いますが、
こうした今までにあった技術を他に応用することで、
病気を未然に防ぐ・・・こんな治療法がもっともっと
違う分野でも確立されるといいなっと思いました。
医療に限らず、こうした今までの技術を横の分野への応用することで、
飛躍的な効果が出るってことはありそうです。
なんだか自分にもできることがないか、
頑張って考えてみたいと思いました。
2012年11月25日カテゴリー:雑談