ナース服で大躍進の会社
こんにちは。看護プロの野澤です。
今回は、看護師さんに関係のあるナース服を製造しているメーカーの躍進劇に関するニュースです。
看護師のみなさんは、ナガイレーベンさんという会社をご存じでしょうか??
医療・介護関係者向けの白衣・靴の販売をしている会社さんで看護師ウエアで国内シェア6割を占めているそうです。
2013年8月期の連結経常利益は前期比2%増の48億円と、4期連続で過去最高を更新する見通しとのこと。
ナース服だけでこれだけの利益を出せる会社って凄いですね!!
その利益の要因としては、
「海外生産により円高の恩恵を受けて、原価を低減」という外部的要因もあるそうですが、
「機能性の向上(汚れの落ちやすや、しわになりづらいなど)による洗濯コストの低減」という一般の方には見えづらい努力をされていることがポイントになっているようです。
ナース服は、低価格のものだと5000円以下ですが、ナガイレーベンさんが力を入れる高機能性商品は7500円~10000円と少々高めだそうです。
その分、看護師ウエアの機能性を高めることで、少量の水で汚れが落ちるとか、アイロンをかけなくてもしわにならないといった利点を創り出すことで洗濯コストをさげているそうです。
個人で買う方にはなかなか分かりづらい話ですが、法人からすると大きな差がでるようです。
例えば看護師ウエア1回の洗濯代が250円とすると、200回洗濯すれば総コストは5万円となります。
しかし洗濯代が200円だとすると4万円。
つまり洗濯代も含めた総コストを病院に提示できれば、当初の値段の差の4000円、5000円は問題にならないそうです。
高機能品の価値を理解しにくい病院も、機能性が洗濯価格に反映されることでメリットを見える化できるようです。
たしかに、病院には数百名前後の看護師さんがいて、かつ、毎日のことですから、その差は大きいのでしょうね。
新たに手術ウエアの開拓も模索されているようです。
手術ウエアは血液が付くため、使い捨てが常識だったものを滅菌の設備を持つ洗濯業者と組むことで、新たなリユース(再利用)市場を創ろうとしているそうです。
普段は、なかなか気にしないナース服ですが、こんなところでも日本のモノつくりの努力は活きているんですね。
是非、ナガイレーベンさんのナース服を見つけた際はこの記事を思い出してください!(笑)
2013年01月08日カテゴリー:看護師