ローザス医療ニュースブログ


診療所、患者さん減少中。

今日はCBネットからの情報です。

診療所、「2年間で外来患者減」が4割強-保団連調査

一般診療所の4割で外来患者が減っている、と答えたそうです。
その理由は「患者数が増えない中、診療所数が増えているからではないか」ということが記事の中にありました。
そして、「消費税ゼロ税率を適用すべき」が6割を占めたそうです。

例年、患者数は、大きく変わらないと思われます。
なので、「診療所数が増えた」というのが原因にありそうです。

では、なぜ、「診療所数は増えたのでしょうか?」

最近、よく診療所を開設するためのビジネスを見かけます。
そして、診療所開設希望のドクターが増えている、という話しも聞きます。
そのほうが儲かるから、というのが理由のようです。

このあたりは、本当のことは分かりませんが、こういった理由はあるんでしょうね。
誰だって、いや、多くの人は、楽して稼ぎたいって思っているんでしょう。

一方で、
「診療所数が増える」ということは、「病院勤務のドクターが減っている」ということが言えるかもしれません。
これは、大きな問題です。

いわゆる、ホームドクター(診療所)は増えているものの、稼ぎが思ったより増えないから、消費税をゼロにしろ、という話しが出てきている。
一方で、2次救急、3次救急といった医療の根幹を支えている病院ではドクターが減っている、つまり、患者数が変わらないのであれば、ドクターはどんどん忙しくなっている。(誤解があるかもしれませんので・・・もちろん、診療所も重要です!)
つまり、より診療所開設への動きが出てくる可能性がある、ということです。
そうすると、ただでさえ、3時間待ちの3分診療、と言われている大学病院はどうなってしまうのでしょうか?
もちろん、医者の数の問題だけが、3時間待ちの3分診療の問題ではありませんが。

このあたりのコントロールは、国としてやらないといけないと思います。
人材(ドクター)の流動化は「資本主義」の流れが入ってきています。
でも、給与(売上)に関しては、「資本主義」が入りきっていません。
どこも「診療点数」で決まってきてしまいます。

資本主義が入っているのであれば、病院の勤務医の給与があがってもいいかもしれません。
でも、そういう流れはまだありませんね。
このあたりのコントロールを是非、国としてやってもらいたいものです。

一患者としての浅はかな意見でした・・・

2013年01月21日カテゴリー:医師