知られていない『訪問看護』
日本赤十字看護大の福井小紀子准教授ら研究班の調査で、
「訪問看護を知らない」とする人が3割強に達するなどの、
訪問看護サービスの周知が低いことが判明した。
訪問看護サービスの存在について、「全く知らない」は6%、「あまり知らない」は26%。
「どちらともいえない」を含めた訪問看護サービスの存在を
正しく認識していない人は4割に達した。
また、終末期に保険を使って訪問看護が利用できることについては、
「全く知らない」「あまり知らない」と回答したのは62%だった。
僕らは仕事柄、訪問看護、というものが分かっているつもりではありますが、
こんなにも多くのユーザーが知らないんですね。
ちょっとびっくりしました。
ただ、裏を返せば、まだまだ訪問看護の領域を増やせる、ということ。
このまま高齢化が進めば、看取り看護などの問題はさらに大きな問題になってくるはず。
サービス化がどんどん進んでいる訪問看護の領域が広がることは、
医療全体の負荷軽減にも大きな力になることでしょう。
一方で、訪問看護の現場からは、過重労働の悲鳴が聞こえてきます。
うまいバランスを取りながらのかじ取りが重要そうです。
2010年07月20日カテゴリー:医療全般