ローザス医療ニュースブログ


救急搬送時にiPadなどを利用

こんにちは。
看護プロの吉場です。

 

先日、埼玉県久喜市で救急搬送された男性が、
25病院から計36回にわたって受け入れを断られ、
容体が悪化して亡くなったというニュースがありました。

119番から病院へ搬送されるまでは約3時間、
断られる理由は、「医師不足などによる処置困難」
「ベッドが満床」「医師が処置中」等。
2回以上断られた病院も複数あり、搬送先がやっと決まった病院には、
救急隊員が「頼み込む形で」受け入れてもらったとのことでした。

 

この問題を受けて、埼玉県では
県内全ての救急車にiPadなどのタブレット型多機能端末を配備し、
搬送先の病院を検索できるシステムの導入を検討することになったそうです。

これがあれば、ひと目で病院の空き状況が分かるようになると。

 

確かに、空き状況が即わかれば、
救急隊の方が何度も連絡をする時間のロスはなくなり、
病院までの搬送時間は短くなるは思いますが、
今回の救急搬送を断られた理由、
「医師不足などによる処置困難」「ベッドが満床」「医師が処置中」等をみると
このシステムを導入するだけでは
根本的な問題の解決にはならないのではないかと思います。

実際、久喜市では救急の輪番制を整えてもいたが
機能していない現状もあるようです。

救急患者の対応を少しでも早くできるようにする為には、
他にも対策が必要ですね。

 

看護プロ 吉場

2013年03月19日カテゴリー:医療全般