訪問看護ステーションの所長さんにお話を伺ってきました!
みなさん、こんにちは!ローザスの小澤です。
本日は、先日お話をお伺いしてきた訪問看護ステーションの所長さんのお話の共有です。
近年、訪問看護の最近のトレンドとして、下記のような変化があるそうです。
①訪問看護に対して意欲のある看護師が勤務するようになった
以前では、「子育て中だから」「急性期の病院はリタイヤしたいから」
そういった理由で訪問看護に就職する方が多かったそうです。
しかし近年、そういった生活上の理由からだけではなく、
「訪問看護をやりたい!」というような看護師が就職するようになっているといいます。
いくつか理由はあるようですが、実務経験5年という制度がなくなったことで、
新卒でも訪問看護に就職することができるようになったことも、
若い人が挑戦できる素地をつくっているとのこと。
実際にセコムでは3年間のカリキュラムを組むことで、
新卒が訪問看護に定着することに成功しています。
しかし、小規模な訪問看護ステーションでは、
教育担当を置くようなことは難しいため、
病院などの医療機関との連携が必要のようです。
②訪問看護の枠が広がっている
以前は訪問看護というと、介護の延長でお年寄りの方のみが対象でしたが、
ここ5~6年の間に、訪問看護の領域がどんどん広がってきています。
これは実際に看護師の求人をいただく私たちも感じていることで、
精神科や重症心身障害児向けの訪問看護などからも求人をいただいています。
「2030年の時点で15~16万人分の病床が不足する」
そんなデータもある中、在宅への流れはさらに進んでいくと思われるとのことでした。
さて、最後に、訪問看護のトレンドの話ではないですが、
お話いただいたことで心に残ったことを。
それは
「自分が介護を受けるタイミングで、その人の築いてきた人間関係が決算される」
とのお話でした。
子どもに愛情を注いてきた方は、子どもがきちんと面倒を見てくれる。
夫婦で相手を大事にしてきた方は、パートナーがやはり大切にしてくれる。
逆に、いくらお金があっても、家族を大切にせず、
こういった人間関係を築けてこなかった方は、
きちんと面倒を見てもらえないそうなのです。
怖いですが、これが事実とのこと。
みなさん、身近な方々、ぜひ大切にしましょう。
「情けは他人のためならず」は老年期に現れるようです。
ローザス
小澤
2013年03月22日カテゴリー:看護師