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2027年に100万人分不足…日赤が献血PR

こんにちは。看護プロの小林です。

今日は以前より気になっていた問題が記事になっていたので
こちらをご紹介させていただきます。

2027年に100万人分不足…日赤が献血PR
選抜高校野球大会が開かれている甲子園球場(兵庫県西宮市)のバックスクリーン横に今月上旬、高さ約2メートル、幅約10メートルの看板が登場した。日赤の近畿ブロック血液センター(大阪府茨木市)が「若い野球ファンや球児たちに訴えたい」と年間契約した。

超高齢化社会が騒がれる中で、重要事項で必ず見落としていることがあるのでは?
と以前より思っていたのですが、まさにこちらの記事はその問題だと思います。

ターミナル駅や医療機関等で日々呼びかけの続いている「献血」ですが
医療に携わる方であれば、ご存知の通り「現在でも潤沢な血液量が確保されている状態」ではありません。

さらに今後、超高齢化社会が進むと事故や病気で輸血が必要な高齢者が増える一方、
若者の人口減と献血離れが深刻な問題、つまりは治療に必要な血液量が確保出来なくなります。

日本赤十字社調べの「わが国の将来人口と献血可能人口の推移」によると
輸血用血液製剤の約85%は50歳以上の患者が使用しており、高齢化を踏まえた推計人口などから試算すると、輸血を必要とする人は2027年に延べ549万人とピークを迎える。これに対し、同年の献血者数は、献血可能人口(16~69歳)に占める割合(献血率、2009年実績5.9%)から延べ448万人と推計され、101万人分が不足するとのことです。

2027年問題について取り組むべき課題は
「献血率5.9%を7.2%に向上させる」ではありますが
さらに先の未来を考えた時には、
「献血の義務化」、「献血ビジネス(課金化)」、「輸血用血液製剤の輸入」などという時代が
現実的に起こる可能性があるのではないかと思います。
もちろん、倫理的に解決しなければならない問題が多々ありますが。。。

取り急ぎ、2027年問題に関しては
献血未経験者の私も協力したいと考えております。

看護プロ 小林

2013年04月03日カテゴリー:医療全般