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情報公開で病院の質が問われる時代に

こんにちは!ローザスの小澤です。

最近は蒸し暑いですね…。
食中毒など、気を付けなければならない季節になりました。
気のせいか、本日はおなかが少し痛くて心配ですが…。

中学校3年生の夏、この時期にかかった食中毒を今も思い出します。
あの際には病院に本当に助けられました。

思えば、どんな病院が近所にあって、
その良し悪しはどうなのかって、気になる話ですね。

そんな病院の良し悪し、今まではクチコミや、
いい病院ランキングのような本で判断されてきたかと思います。

クチコミは信頼度の問題もありますし、
いい病院ランキングはみづらいですし、オペ件数のみのランキングです。

そんな中、便利な比較サイトがある事、みなさんはご存知ですか?

病院情報局」というサイトで、DPC(診断群分類包括評価)を元データとして、
簡単に疾患別の病院ランキングを見れるようにしたものです。

こちらを見ると、たとえば、消化器系→胃の悪性腫瘍と検索すると、
「胃全摘出 悪性腫瘍手術等」「試験回復術等」「内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術」
「その他の手術あり」「手術なし」という5つの項目に関して、
『患者数の多い病院』『在院日数の短い病院』がランキング形式で表示されます。

要はオペ件数と回復度の速さを伝えることよって、
ある程度ではありますが、病院の「質」にまで立ち入って、
評価することができるようになっているいうことです。

本当は、「退院した人の数」などまで表示されればいいのですが、
まだそこは実験段階のようですね。

しかし、こういったサイトが世間で認知されてくると、
ますます病院の提供する医療の質が問われる時代がやってきそうです。

私は市場メカニズムだけで必要な医療が提供されるようになるとは思いませんが、
より患者が賢く選択できるように、医療の情報が提供されることは重要だと思います。

そのうえで、賢くなった患者に対して納得してもらえるような医療を、
病院も提供できるように努力していく、というのがベストサイクルなのでしょう。

「平等」を建前にして、医療機関の情報公開を制限していては、
こういった状況は改善されません。

現状、少しずつ情報公開が進められていますので、
今後も、事実の情報公開は進めていくべきだと思う今日この頃です。

ローザス

2013年07月04日カテゴリー:医療全般