6年間で「7対1」が8倍に!!
こんにちは。看護プロの笠木です。
この3連休、台風が凄かったですが、皆さんは大丈夫でしたでしょうか?
ウチは被害というほどのモノではありませんが、気が付けば、
ベランダに置いてあった、高圧洗浄機のカバーがどこかに飛んでいってしまいました。
本体が飛ばされなくて良かったです。ベランダから落ちようものなら、とても危ないので。
さて、今日取り上げたいのは、一般病棟入院基本料のうち、
もっとも看護配置が手厚い「7対1」の届け出件数が、
この6年で8倍になっているというニュースです。
同時期に「10対1」の届け出件数は半減しているということですから、
この記事の中にもある通り、元々「10対1」だった病院の多くが、
行政の思惑とは関係なく、診療報酬目当てで
「7対1」の取得を目指したということなんでしょうね。
こちらのブログをご覧になっている方には、ご存知の方も多い話だと思いますが、
現在、ほとんどの一般病院は、より高い診療報酬を求めて、
看護師の確保に力を入れています。
元々この「7対1」という基準が導入された狙いには、
看護スタッフが多く必要な病院に、看護師を多く配置するという狙いがあったわけですが、
制度設計を行った方々の思惑とは関係なく、
本来そこまでの厚い人員が必要ではない病院まで、
「7対1」取得に向けて動き、結果として、社会全体で見ると、
医療ニーズに適正に即している体制にはなっていない、
という事態になってしまっているわけです。
これまでのところ、マクロ的な施策が、本来の狙いとは乖離した結果になってしまった
典型とも言えそうな事態ですが、この「7対1」の扱いは、
来年度に予定されている診療報酬改定の目玉とも言われており、
今後の動向に注目したいトピックスですね。
僕らの事業にも直結する話ですし。
看護プロ
2013年09月17日カテゴリー:医療全般