ローザス医療ニュースブログ


都心の高齢者を地方へ

こんにちは
看護プロの吉場です。

先日、こんな記事がありました。

都市の老人、「終の棲家」はどこに? 杉並区が伊豆に「特養」、80人の収容めざす

 

都会の高齢者が入居する特別養護老人ホーム(特養)など介護施設を
郊外や地方に整備しようと、行政サイドが動き始めたというニュースです。

 

取り上げられていたのは東京都杉並区と静岡県南伊豆町。

待機老人が多いが、土地が少なく区内に新規施設の設立が難しい杉並区と、
土地があり、さらに地域の雇用増を期待する南伊豆町、
双方にメリットがある話のようにみえますが、
なかなか一筋縄ではいかないようです。

・都道府県は特養などの施設を、区域(老人福祉圏)ごとに
設けた枠内で整備する必要有り
・国民健康保険料や生活保護費の負担問題
(入所できた場合に住民票を町に移すことになるが、
国保保険料は、74歳までは杉並区が負担できるが、
75歳になって後期高齢者医療制度に移行した場合は南伊豆町負担になる。
入所者が生活保護費を申請した時の負担は静岡県になるなど。)

現状では、上のような問題もありますが、
厚生労働省も「都市部の高齢化対策に関する検討会」を開き、
国の指針の見直しを行っているようです。

 

杉並区と南伊豆の例について、
個人的には、双方の地域にメリットがあり、
入居する利用者の方やそのご家族が納得した上であれば
良い取り組みだとは思います。

ただ、伊豆周辺は介護施設も含め看護師求人が多い=看護師不足のエリアなので

一筋縄ではいかない気がますが。。

高齢化社会がより進む中で、
抜本的な国のルールの見直しが早急に必要なのかもしれませんね。

2013年10月08日カテゴリー:介護