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うがい薬のみ、保険適用外に…医療費61億削減

こんにちは。看護プロの小林です。
本日のローザス医療ニュースブログですが、「ほんまでっか??」というニュースがありました。
そのニュースはコチラ↓↓

うがい薬のみ、保険適用外に…医療費61億削減

厚生労働省は、医療機関でうがい薬のみを処方する場合、来年度から保険適用しない方針を固めた。
医療機関を受診してうがい薬を処方された場合、初診料や再診料などのほか、薬局で調剤基本料などがかかる。同省は、風邪などでうがい薬しか処方されない程度であれば、医療の必要性は乏しいと判断した。厚労省では、うがい薬を対象外とすることで61億円の医療費削減につながると見込んでいる。
ただし、他の風邪薬などと一緒にうがい薬が処方された場合は、これまでと同じように保険適用される。(2013年12月25日 読売新聞)

これは何かの誤植でしょうか・・・。

医療費全体で40兆円弱と言われているので、61億というと「0.015%」。
大したインパクトがないという話ではありますが、うがい薬で61億円??

それよりも、「うがい薬のためだけに医療機関を受診する人っているの??」
病院行って、処方箋書いてもらって、薬局でうがい薬もらう・・・。
そんなことがあるのでしょうか??

かなりざっくり見積もると
・初診料:270点
・処置料:12点
・処方箋料:68点
・薬剤:イソジンスクラブ液7.5%:3.99点
→合計:353.99点×10円×保険負担70%=2,478円 約2,500円
※計算がざっくりなのはご了承ください。。。

つまり・・・
2,440,000人/年が、うがい薬のみの受診をしている計算です。
53人に1人が受診してる計算です。

診療報酬を多く見積もっても「500点」には満たないと思われるため、
「500点」と考えても、約100人に1人が受診しているということです。

上記の受診をした場合の自己負担金額が1,000~1500円になりますが
確かに保険負担があると、うがい薬は安く買えますが、諸経費を合わせると
ドラッグストアで購入した方が安いです。。。

この試算は本当なのでしょうか?と疑ってしまうニュースでした。

ローザス 小林

2013年12月30日カテゴリー:医療全般