見守りキャンペーンのおはなし
こんにちは。
看護プロの宮城です。
少し前の記事になりますがこのような内容を目にしました。
~見守りキャンペーンに違和感~
最近、あちこちの自治体で推奨されている、認知症患者さんを地域で見守り支えるというキャンペーンが話題になりました。地域で見守るためには、患者さんの情報が開示されていなければなりません。しかし、本人の了解なく、そうしていいものかどうかという話です。
徘徊の結果、発見が遅れて命を落とす高齢者も少なくないので、こうした社会システムの構築は、家族の負担を大きく減らし、患者さんの安全性を高めます。システムを効率的に運用するには、できるだけ細かい個人情報をあらかじめ集積しておく方が安心です。
一方、顔や名前や病名が不特定多数の近隣住民に広く知られることを本人は望んでいるでしょうか。私が最も危惧するのは、こういうキャンペーンをしている役所や福祉・医療関係者に、この微妙な問題に対する配慮があまり感じられないことです。地域は個人を支えますが、同時に個人を圧迫します。地域とのつながり方は、場所により、人によって違います。
患者さんやご家族など個のニーズを起点として周囲に広がるネットワークと、「地域づくり」が先にあり、全体の利便性から個に向かうネットワークは似て非なるものです。個から周囲に広がるシステムはしばしば非効率ですが自由があります。一方、全体から個に向かうシステムは効率的ですが窮屈です。これを拒む人に対しては冷たくなりがちだからです。
(yomiDr.より抜粋 ※一部省略)
見守りキャンペーンとはその名の通り、認知症患者の人を周辺住民皆で見守り支えましょう!というもの。
その為には、認知症への正しい理解が必要不可欠であり「認知症サポーター養成講座」なるものも開催されております。
認知症サポーターは全国で420万人もいるそうです。
このようなキャンペーンは、厚生労働省の「認知症を知り、地域をつくる10ヵ年」の取り組みにより広がったようで、確かに大切な取り組みだと思います。
が、この記事でも懸念されている様に、こういうキャンペーンをしている役所や福祉・医療関係者に、この微妙な問題に対する配慮があまり感じられない。というのは、私も色々な市区町村のホームページ等を見て感じました。
認知症への正しい理解やサポートは確かに大事ですが、それが一方的にならずに、どんな人でも住みやすい環境が整えられるといいと思います。
理想論ぽくなってしまいました…が、本日はこのへんで。
それでは!