胃ろうへの誤解 苦痛少なく回復も期待
こんにちは。看護プロの笠木です。
今日取り上げたいのは、少し古い記事ですが、
「胃ろうへの誤解 苦痛少なく回復も期待」という記事です。
最近高齢者の中では「ピンコロ」(ピンピン長生きしてコロっと往生)願望が
広がっているなんて話を聞きますが、「胃ろう」というのは、
その「ピンコロ」と対極の言葉、医療行為といったイメージが強いですよね。
この記事の中では、タイトルにある通り、最近イメージの良くない「胃ろう」にも、
「終末期の胃ろう」と「そうではない胃ろう」があり、
「胃ろう」は頭ごなしに否定されるようなものではない。
正しい使い方をすれば、患者の苦痛を取り除いたり、その回復を促し、
また元の生活(口から食事をする生活)に戻ることもできると説明しています。
また、「胃ろう」を拒絶することで、かえって回復が遅れたり、
患者に身体的・経済的負担が余計にかかることも少なくないと、
関係者の話を紹介しています。
実は、私今の看護師さんの転職支援の仕事をはじめるまで、
この「胃ろう」という行為そのものを全く知らず、最初に知った時は、
今の世論さながら、今日に至るまであまり良い印象は持っていませんでした。
というわけで、仮に自分が「胃ろう」を勧められたら、
絶対に断ろうと思っていましたが、この記事を読んでみると、
当たり前ですが、何事も使い方次第なんだな~と感じ、
あまり詳しく知りもしないで、
知った気になっていた自分が少し恥ずかしくなりました。
ないに越したことはないですが、周囲の人間も含め、もし「胃ろう」に関する判断を
しなくてはならないことがあれば、その時はただ拒絶するのではなく、
ちゃんと落ち着いて話を聞いて判断をしたいと思いました。
ただ、一方で、この「そうではない胃ろう」というのが、
全体の何パーセントぐらいを占めるのかといったことは、個人的に疑問に思いました。
確かに治療として有効な「胃ろう」もあるのでしょうが、
それが全体の2~3%というのであれば、世間に浸透している胃ろうのイメージは、
ある意味正しいとも言えるわけで。。。
どうなんでしょうかね?
2014年01月27日カテゴリー:医療全般