訪問診療へ同行させて頂きました!
こんにちは!ローザスの小澤です。
先日、知り合いの方が運営されている訪問診療に同行させて頂きましたので、
本日はその様子をご報告させて頂ければと思います。
訪問診療とは、その名の通り、
ドクターが 患者さんのご自宅を訪問して診療することです。
訪問診療と訪問看護の求人を同時にご紹介させていただくことも多いのですが
「訪問診療は安心!」という理由で、ご応募される看護師さんも、数多くいらっしゃいます。
ご同行させていただいたのは、
都内にある昨年開設された訪問診療所。
新しい地域医療の在り方を目指し、
最先端のIT技術も利用しながら新しい取り組みをされています。
朝9時に始まったカンファレンスと事務連絡を経て出発!
1件目は、二人の娘さんと二世帯で暮らす高齢者の男性のご自宅へ。
もともと要介護度5で自宅に戻ってきたそうですが、
今は何と立ったり歩いたりできるまでに。
もともと最後を自宅で迎えることを覚悟で病院から戻ってこられたそうですが、
環境の力とそれに呼応した治癒力は本当にすごいんですね。
ちなみに、お伺いさせて頂いたときには、ご自身で新聞を読まれていました。
続いて2件目は、急なキャッチが入って向かった、
独居の高齢者女性のご自宅へ。
キャッチは、その方を対応されているケアマネさんから入ったそうです。
ご自宅に上がらせて頂くと、
ケアマネさん、サ提責、ヘルパーさんという介護事業所の方3名と、
ご本人の姪っ子さんがいらしていました。
奥に、少し苦しそうにご本人が寝ておられました。
ご自宅で看取られるという決断を当初からされていたとのことでしたが、
本人の苦しそうな様子を見られていて、家族も介護スタッフも気持が落ち着かないようです。
ぼくも落ち着きませんでした。
しかし、同行させていただいたドクターとナースはさすがでした。
ご本人への声掛けとともに、家族にもしっかりと声を掛けて、
気持を落ちつけてもらい、
「いざという時は連絡ください」
と声をかけられていました。
この一声でどれだけ安心することか、と感じました。
ナースの方は、立ち去る最後までご家族と介護スタッフと情報共有をされていました。
さて、この後に向かった3件目は、
老老介護の高齢者夫婦世帯で暮らす、男性のご自宅。
呼吸器系に疾患があるそうですが、
徐々に回復の様子がみられるそうです。
お子さんもお孫さんを連れて時折ご自宅にいらっしゃるとのことでしたが、
普段は奥さんが看られているそうです。
訪問中に時折、奥さんがつぶやかれる、
「いなくなったら楽になるのに…」
との言葉に少しドキッとしました。
ご本人や私たちの前で、少しおどけて言われるので、
恥ずかしがっていらっしゃるのかもしれません。
けれど、どう話したらいいのだろうと、考えてしまいます。
一般的には、否定するのではなく受け入れると書いてありますが、
実際に直面すると受け入れるだけでよいのかと思ってしまいます。
介護は美談だけではないと言われますが、
どれだけの苦労を介護されるご家族がされてきているのか。
そこへ思いを馳せることが出来た上で、
声をかける必要があるのかなと思いました。
最後の4件目は、三世帯で暮らされる高齢者女性のご自宅です。
ご本人は膀胱内カテーテルが入っており、
その不具合でお腹が張って苦しい様子でした。
その方の娘さんも心配そうな様子です。
その中で、素早く判断され、処置をされるドクターとナース。
見る見るうちに、ご本人の苦悶の表情が和らぎ、
娘さんの顔にも安どの表情が。
「訪問診療もやはり人を助ける仕事なのだ」
と実感しました。
これまで在宅とはどういうものか、文字上でしか接していませんでしたが、
具体的なイメージが湧いてきました。
ご同行させて頂いた、ドクター、ナース、事務の皆さん、
本当にありがとうございました!
2014年02月15日カテゴリー:医療全般