東京ルールの成果
こんにちは。
看護プロの吉場です。
花粉の季節がやってきましたね・・・
今年の飛散量は例年より少な目とのことではありますが、
重度の花粉症の私はすでに悩まされております。
さて、本日は日経新聞より。
2009年より東京都で開始された
「救急医療の東京ルール」の成果が記事になっていました。
ルールができ実施されてから4年。
受け入れ困難事例件数が3分の1に減ったとのこと。
※受け入れ困難事例:
原則中等症以下で、救急隊による医療機関選定において、
5医療機関への受入照会または選定開始から20分程度以上経過しても
搬送先が決定しないこと
たらい回しになり、受け入れ先が見つからない事例が大幅に減ったということです。
この東京ルールの成功の要因として挙げられていたのは、「地域救急会議」というもの。
各医療圏域に定められた幹事病院が中心となって地域の二次救急医療機関を集め、
東京ルールの運用や救急医療に関する課題について検討、意見交換する会議のことで、
会議によって地域の絆が深まり、圏域内の患者は圏域内で何とかしようという
当事者意識が芽生えたことが大きな要因のようです。
まだまだ、救急搬送時間が短縮されていないことや、
整形外科的な症状や、精神科的症状の受け入れがスムーズでないことなど
課題はあるようですが、
改善されつつある東京の救急医療に今後も期待したいと思います。
2014年02月23日カテゴリー:医療全般