ある訪問看護師さんの話
ローザスの小澤です。
先日お会いさせて頂いた看護師さん、
以前に訪問看護でお勤めだったことがあったそうです。
国の制作もあり、訪問看護の求人はドンドン増えています!
興味深いお話がありましたので、その方のお話をもとに、
本日は訪問看護にとって重要なことをまとめてみました。
訪問看護師にとって重要なこと①
「プライベートな空間に立ち入っても大丈夫なこと」
訪問看護では、利用者さんのご自宅に伺います。
そこはプライベートな空間。
その空間の主人は利用者さんです。
お会いした方が仰っていた時折あるケースが、
全く自分自身と違う感覚で生活されている方。
例えば、ゴミと思われるものを全然捨てない方。
しかし、ゴミではないかもしれないので、
勝手に捨ててしまってはいけません。
また、そのために匂いがキツイ家もあるそうです。
そういったご自宅だったとしても、
しっかりと看護していける力が必要だそうです。
訪問看護師にとって重要なこと②
「ボランティア精神」
訪問看護で診療報酬が支払われるのは、
特定の処置に限られています。
でも、それだけでは、利用者さんが尊厳をもって、
安心、安楽に生活できるわけではないそうです。
ちょっとした頼まれごとや気づいたことは、
たとえ特定の処置に含まれなくても、してあげられることが重要とのこと。
たとえば、排泄の処理で、
シーツやベッドが汚れていることもあります。
近年増えている老老介護や独居の世帯では、
自分たちで布団を干すこともままならないのです。
そういった際に、さっと布団を干してあげて、
次の家の訪問を済ませてから戻ってきて取り込んであげる。
こういったボランティア的なことが、
利用者のことを考えると、どうしても必要になってきてしまうそうです。
訪問看護師にとって重要なこと③
「やり過ぎないこと、うまくかわすこと」
これは、あるケースとして実際にあったことを、
その方が聞いた話だそうですが、
入浴のお手伝いが必要な高齢者の男性が、
若い職員に対して「お前も入れ」と。
「お前が入らなければ、わしも入らない」
と追い詰めた結果、とうとう一緒に入ってしまったそうです。
まあ、いくらボランティア精神が重要だといっても、
これはやり過ぎですよね。
やり過ぎることなく、
うまくかわす方法を身に付ける必要があるわけです。
時にはとまどう感じのときもある、訪問看護。
総合的な人間力が必要とされる職場なのだな、
と感じました。
ローザス
2014年04月07日カテゴリー:介護