ローザス医療ニュースブログ


小児科医師9人が一斉退職。。

こんにちは。
看護プロの柴崎です。

あっという間に、GWも終わってしまいましたね。。
ずっと晴れという天気予報だったにも関わらず
ちょこちょこ雨が降ったので、予定が崩れてしまい残念でした。

さて
先日の朝日新聞でこんな記事がありました。
医師9人退職、小児ICUを縮小 国立成育医療センター

28名いた医師が、19人に減ってしまったので
割合にしたら、30%以上の減少となるので
現場にかなり大きな影響を与えてしまっているようです。
実際、PICUでは、病床を20床から12床に減らしているとのこと。
満床になるだけはなく、救急搬送の患者を受け入れられなかったことが少なくとも2回あったそうです。

いろいろ調べてみると、退職したのは
PICUの責任者の方と、その方を中心としたチームのようです。
責任者の方は非常に著名な方で
日本小児救急医学会の評議員や日本小児集中治療研究会の理事長を務める
いわゆる小児救急分野のスペシャリストです。

おそらく、院内外での評価も高く
これから他科に進むことが考えづらい立派なキャリアをお持ちの方で
一般的に考えると、
あまり退職の理由が見当たらないような気がするのですが
なぜ退職したのでしょうか?

国立成育医療センター側は、
この退職理由について「答えられない」と回答しており
なんだか円満退職ではないような印象を受けてしまいますね。。

一刻も早く、他の医師の補充が望まれるところですが
専門性が高い分野で、かつ慢性的に人材が不足していることもあり採用は難航しており、
センター側も、「病床を元に戻せる見通しはない」と匙を投げている印象です。

看護師の転職をサポートしている側としても、医師がしっかり定着している病院でないと

サポートするのは、怖い印象はあります。

いずれにしても、
少しでも早く体制の回復を目指すのでしょうが
業務のしわ寄せによって、他の医師に負担が重くなりすぎ
二次退職、三次退職が出ないことを願うばかりです。

看護プロ
柴崎

2014年05月07日カテゴリー:医療全般