医療事故の再発防止に繋がる!?第三者機関の設立
こんにちは。
看護プロの宮城です。
本日ご紹介するのは、こんなニュースです。
18日の参院本会議で「地域医療・介護確保法」が成立され
その中の医療分野において、医療死亡事故の原因究明と再発防止を目的とした
「医療事故調査制度」の導入が決まったという内容です。
この制度の導入により、診療行為に関連して、患者が予期せず死亡した場合に
第三者機関である「医療事故調査・支援センター」に報告することが義務付けられるようになります。
医療事故が起きた場合、今までは
「民事訴訟」か「刑事訴訟」の2つの手段しかありませんでした。
しかし現状では、患者の遺族側は、はっきりとした原因がわからぬまま泣き寝入りするしかなく
一方で、医療側には「何か起きた場合に、訴えられてしまう」という意識が広がり
産科や外科などの、命と隣り合わせの診療科に医師が集まらなくなる
所謂、「医療の委縮」といった現象が起きています。
こういった現状を打開し、起きてしまった医療事故の再発防止をすることで
医療の安全性の向上と信頼性の回復をする為の制度が、今回の制度であり
それを実行するのが「医療事故調査・支援センター」という第三者機関である
という事なのですが
第三者機関の調査は、結局、医療事故が起きた医療機関への
聞き込み調査をする事で、状況を把握するので
そこに公平性や透明性は本当にあるのかどうか、とか
その調査の結果を、第三者機関はどのような手段で発信していくのか、とか
その発信された情報は、果たしてどのように医療機関へ還元され
再発防止に繋がっていくのか、とか
色々と疑問が残ります。
そもそも、その第三者機関の構成員は一体誰なのでしょうか・・・。
調べたけれどわかりませんでした。
必要である制度であることは間違いないので
「形」だけの制度にならないといいなあ、と思います。
ちなみに、この制度は来年10月より導入されるとの事。
ぜひ、注目していきたいところです。
それでは今日はこの辺で。。
また次回の記事でお会いしましょう!
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2014年06月25日カテゴリー:医療全般