ローザス医療ニュースブログ


男性看護師の増加、活躍の場

こんにちは、看護プロの天野です。

7月に入り、本格的に夏が始まろうとしている中で、熱く意見を交わす男たちがいました。
「全国男性看護師会」
福井県内では、2002年から2012年の10年間で2.5倍の375人へと増加傾向にある男性看護師ですが、
それでも県内全体の7540人からみると5%程度であり、
依然として全体の9割以上は女性が務める職場。働きやすい職場作りに向けて意見交換が行われました。

職場に同性が極端に少ないというのは、馴染める・馴染めないという点に限らず、色々と不便が生まれてしまいますよね。
ある男性看護師は「休憩中の会話は女子会そのもの」と孤立しがちになってしまう境遇を語ります。トイレや更衣室など設備の不満や、女性患者の清拭(せいしき)は女性看護師を希望されることが多いといった性差の課題もあるようです。

まだまだ、「男性看護師はダメ!」という病院、施設の看護師求人は多いですね。

2001年に「保健婦助産婦看護婦法」が「保健師助産師看護師法」に改定され、2002年3月には「看護師」という名称に変わり、早10余年。
名称として「看護師さん」と口から滑らかに出るようにはなっても、なかなかイメージを変えるのは簡単じゃないですよね。
男性が活躍している・求められるという印象がないと、これからの学生が目指してくれない。
そんな状況を憂いての「全国男性看護師会」。元々は「三重男性看護師会」だったものが今年4月に「全国」に変わり、県を越え支援がされています。

着実に数字としても増えていますし、そういった支援の為の会も開かれ、今後も男性看護師の活躍は広がっていくでしょう。
岐阜市柳津町の羽島北高校では、「看護の出前授業」という現役看護師による魅力を語る場が設けられました。
進路を考える2・3年生25人の中には、男子生徒も3人おり、
場に居合わせた男性看護師から激励の声をかける姿も見られるなど、未来の後輩を歓迎していました。

入浴介助などの力仕事や興奮状態にある患者さんへの対応は、男性の力を必要とするでしょうし、
パソコンや電子カルテなどの機器の取り扱いに関しても男性看護師が頼られる場面はあるそうです。

人数が少なく、なかなか気苦労が減らないというのは、人数を増やし、働きやすい環境を作る必要があります。
男性には男性の、女性には女性の適した看護というものがあるのかなと思いますし、
様々な人が利用する医療の現場では偏った男女比率では、良い面も悪い面もあると思います。
男性看護師の活躍と増加により、医療現場の負担が減り、全員が働きやすい環境になることを祈っております。

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看護プロ 天野

2014年07月07日カテゴリー:医療全般, 看護師