特別養護老人ホーム、相部屋の室料を全額負担へ
こんにちは、看護プロの宮城です。
最近急激に冷え込んできましたね。風邪をひかないように気をつけましょう。
さて、本日はこの様な記事をみつけたのでご紹介します。
「2015年の介護報酬改定に向けて、
特別養護老人ホームの相部屋の料金が全額自己負担になる。
但し、生活保護の受給者などの低所得者に関しては
室料分は全額補助し、必要な補助が必要な場所へおりていくようにする」
という案がまとまったという記事です。
たしかに、特別養護老人ホームの求人をいただいて、見学に行くと個室がけっこう多い印象があります。
特別養護老人ホームとは、65歳以上で自宅での生活が困難になった
要介護度1~5の認定を受けた人が入れる施設です。
特養は、運営主体が社会福祉法人や自治体がほとんどで
低所得者への補助が手厚い点と
入居者の負担額も、介護度別の費用の1割負担と食費や室料のみと少なくなっている点で
入居を希望する人が多く、現状入居待機者数は52万人にのぼります。
現状の特養では、個室入居者は、食費・光熱費に加えて室料も自己負担してますが
相部屋入居者の室料は全て介護保険で賄われています。
この相部屋の室料を、介護保険から自己負担にする事で
本当に補助の必要な人が恩恵を受けられるようにする、というのが
表向きの目的ではありますが
実際のところは、超高齢化社会の中で膨らみ続けている介護保険の
公費の負担を減らす、というのがあると思います。
今後ますます増え続ける高齢者に対して
社会福祉の面で行政がどう対応していくのかが問われている中で
今回のこの「特養の相部屋室料、自己負担案」はどれだけの効果が出るのか
気になるところです。
というわけで本日はこのへんで。
また次回の記事でお会いしましょう!