初のベトナム人看護師が誕生、EPAで来日
こんにちは!
看護プロの祖父江です。
いよいよ、春本番!
至る所で桜の開花宣言もされ、
本格的に春陽気になってきましたね!
さて、2月22日に行われた第104回看護師国家試験ですが
出願者数61,480人、受験者数60,947人、
合格者数54,871人で合格率は90.0%!
このうち、新卒者の合格者数は52,547人で、
合格率は95.5%との結果が公表されました。
弊社にもこの春、看護師の免許を取得する予定で
ご転職をご検討されていらっしゃった方が何名もご相談してくださいました!
今年、受験された皆様、本当にお疲れ様でした!
その国家試験に関連して、本日はこの様な
ニュースをお伝えさせていただきたいと思っております。
初のベトナム人看護師が誕生、EPAで来日
http://biz.searchina.net/id/1567461
内容はとてもシンプルで経済連携協定(EPA)に基づき
日本が受け入れた看護師候補生の中から、
初めてのベトナム人看護師が誕生したというニュースです。
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EPAとは???
特定の国や地域同士での貿易や投資を
①「輸出入にかかる関税」を撤廃・削減する。
②「サービス業を行う際の規制」を緩和・撤廃する。
③「投資環境の整備」を行う。
④ビジネス環境の整備を協議する
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ベトナム人の受け入れは昨年2014年度から始まり、
20名の方が一期生として日本で看護師になる為に、
来日されたのですが、記念すべき第一号の
ベトナム人看護師の誕生はニュースとして大きく取り上げられる事となりました。
ちなみに、EPA(ベトナム、インドネシア、フィリピン)全体の受験者数は
357人、合格者数は26人、合格率は7.3%だったそうです、、、
皆さんがぶつかる壁はやはり「日本語」という壁、
数字を見ても狭き門な事がよくわかりますね。
ちなみに、就職のための看護師の求人はどうやって探しているのでしょうか?
ここで、気になるのはそもそも、
EPAに基づく外国人の受け入れの制度とは?
という部分だとは思いますが、簡単にこの制度の説明をすると、
日本とインドネシア、日本とフィリピンとの間で締結された協定に基づき、
原則3年間の在日期間中に、就労をしながら
国家試験合格のための研修を行い、国家試験合格後、
看護師として日本人と同等以上の報酬で就労をするという制度です。
しかし、外国人看護師は、3年間のうちに
日本の看護師国家試験を受けて合格しなければ、
日本で看護師として就労できないだけでなく、
帰国しなければならない厳しさもあります。。。
また、今の制度では研修の位置づけがあいまいで、
受入れ病院にとって重い負担になっているので
その点、制度として確立するのであればもう少し国が力を貸していただきたいものです。
受入れ病院の中には国家試験の指導に日本人看護師の手を割くよりは、
看護助手という安価な労働力として外国人看護師を就労させている所もあるそうで、
合格するつもりで来日したのに、勉強の環境が
整備されておらずモチベーションが下がってしまう方もいるのだとか。そもそも、制度の目的が不明確だと、
受け入れの実績が増えても何を持っての成果なのかが
良くわからなくなってしまいますよね。悩ましいです。。。今現在、お勤めされている病院でも外国人の
看護師さんがご活躍されている病院があるのではないかと思いますが、
その実態はいかがなものなのでしょうか?
弊社とお取引させていただいている病院さんの中でも
外国人の看護師さん・看護助手さんが在籍されている
病院はいくつもあります!!!
やはり海外の方々が言葉も文化も違う
日本で働くということを決断するのは
とても勇気がいることだと思います。
それでも、様々な想いを持って日本で働く事を決め、
命の現場で働く外国人看護師さんの方々が
ご活躍できる環境がより広まっていくことを
心から願いながら。。。
今日はこのあたりで失礼いたします!
2015年04月01日カテゴリー:看護師