今回介護報酬が改訂された目的は?
こんにちは、看護プロの天野です。
4月も中旬に差し掛かっているにも関わらず、コートが必要な日々が続いています。
いつまでこんなに寒いのでしょうか・・・。
でも、室内は熱かったりしますよね。
風邪をひかないように注意してください!
今回取り上げさせていただくのは、
「4月に改訂された介護報酬について」です。
介護施設で勤務されている看護師の方も少なくないと多いと思います。
介護報酬について知りたい!という方もいらっしゃると思いますので、ざっとご説明させていただきます。
■なぜ介護報酬が改訂されたのか
厚生労働省の管轄する介護報酬は「地域包括ケアシステム」の構築を実現する為に改訂されました。
この「地域包括ケアシステム」とは、
2025年(平成37年)に向けて「中重度の要介護者や認知症高齢者になっても、住み慣れた地域で自分らしい生活を続けられるようにするシステム」です。
医療・介護・予防・住まい・生活支援が包括的に確保できるようにするという狙いのもと、実現に向けて進められています。
今回の改訂では、
・在宅生活を支援するためのサービス充実
・介護人材の確保と資質向上
以上2点を推進する狙いがあります。
■どんな変更があったのか
今回の改訂では、サービス評価の適正化が図られました。
介護報酬全体で2.27%もマイナスになったんです。(在宅分から1.42%マイナス、施設分から0.85%マイナス)
改訂された箇所がいくつかあるので、一つ例に取り上げて見てみましょう。
認知症や一人暮らしの高齢者の場合は介護報酬の点数に加算されていたものが、加算されなくなったという改訂がありました。
「認知症や一人暮らしの高齢者の方のケアも介護師の基本的な業務なので加算ではなく、基本的な報酬にいれておきます」ということです。
・認知症加算 150単位、独居高齢者加算 150単位→基本報酬へ包括化
その代わり、要介護度に対する報酬単位は少しずつ上げられました。
・居宅介護支援費(1月につき)
最小の変化
居宅介護支援(Ⅲ)
要介護1又は要介護2 301単位→313単位
最大の変化
居宅介護支援(Ⅰ)
要介護3、要介護4又は要介護5 1,306単位→1,353単位
こういった改訂が数多くあり、全体でみると2.27%もマイナスになってしまったんですね。
これにより、撤退を考える民間のデイサービス事業所も出てきているとか。
そこを利用していた方はどうするのでしょうか。
今回はざっとが取り上げた形になっていますが、これからも診療報酬・介護報酬の改訂続きます。
今後も上手く皆さんにお伝えできればと思います。
2015年04月14日カテゴリー:介護