企業の病院経営
昨日の日経新聞に、「セコムが医療ツーリズムに参入」というニュースが掲載されていました。
「株式会社は、病院を経営をできない」という法律から考えると、
少し違和感を感じる方もいるかもしれませんが
そのあたりは、うまくクリアーしているんですね。
一例を挙げると、
長島監督が、リハビリを受けたことで知られる
初台リハビリテーション病院。
1.資本参加はしない
2.土地を買って、それを貸与する
1.をやってしまうと明らかに法律違反。
一方、病院を新設するときに、最も大きなネックになるのが、土地の調達。
自費で買い取れば、建設費と合わせて数十億規模の莫大な額になります。
セコムは、そこをうまくつき
「セコムの土地を病院に貸与する」という形を取っています。
これだと、「経営」をしていることにはならないので、法律的にはセーフ。
一方で、病院経営の根幹にあたる部分を握っているので、病院に影響力を持てる。
詳細はこちら。
↓
日経BP
つまり、実質的には経営に一定以上の影響力を及ぼしているわけです。
変に法律で規制して、地下にもぐられるなら
きちんとした、アカウンタビリティー(説明責任)のもとに
企業による病院経営を認めたほうが良い気がしますね。
だって、実質的にはすでに、企業による病院経営が始まっているのですから。
2010年10月15日カテゴリー:医療全般