【知っておきたい】脳神経外科の看護師求人のポイント【転職の秘訣】
脳神経外科に興味がある、脳神経外科病院への転職を考えている看護師さんの為に、特徴をまとめてみました。
転職活動の参考になればと思います。
脳神経外科とは、脳・脊髄・末梢神経・脊椎などに関する臨床分野の一つです。
つまり、人間の身体を司っている部分の疾患を取り扱う分野になる訳です。
主な疾患としては、脳動脈瘤・脳梗塞・脳腫瘍・頭部外傷などが挙げられます。
脳動脈瘤や脳梗塞などは、よく芸能人が突然発症しニュースになる事もあり、最近では身近な疾患だと言えるでしょう。
高齢化社会が進む中で、今後ますます脳神経外科疾患を患った患者さんが増える事が容易に予測されますが、その一方で、脳神経外科は様々な臨床分野の中でも最も医療技術の進歩のスピードが速い分野とも言われています。
平成24年には、日本人の死因の第3位であった脳血管障害が、第4位に変わりました。
これは、脳神経外科の医療技術の進歩によって、脳血管障害が原因で死亡してしまう患者さんが減ったからだとも言われています。
そんな脳神経外科の分野ですが、働くに当たっては何に気をつけた方が良いのでしょうか?向いている看護師さんはどんな人なのでしょうか?
順番に説明していきます。
——————————————
【目次】
◆脳神経外科で働く看護師さんの業務内容
◆脳神経外科に向いてる看護師さんてどんな人?
◆脳神経外科で働くメリット、デメリット
◆脳神経外科に強みを持っている病院
——————————————
◆脳神経外科で働く看護師さんの業務内容
脳神経外科病院(または病棟)で働く看護師さんの業務内容と言っても、他の診療科と別段違いはありません。
主な業務内容としては、バイタルチェックや清潔ケア、医師の診療の補助や食事介助、入浴介助、排泄ケアなどです。
では、脳神経外科で働く看護師さんに必要なスキルは何かと言うと、大きく分けて3つあります。
1つ目が、各種モニターの管理・観察です。
脳神経外科の患者さんは急変する事が多い為、多くのモニターを入れている事が多いです。
このモニターを適切に管理・観察する事で、患者さんの急変にいち早く気付き、的確な処置をする事が求められます。
2つ目は、患者さんの経過観察力です。
脳神経外科の患者さんは脳に疾患を持つ為、意識レベルの低い人がほとんどです。
その為、言葉や表情などでのコミュニケーションをとる事は難しいのですが、そんな中でも、日々の患者さんの状態をしっかり把握・観察し、「いつもと違うな」という事をいち早く気付ける事が、脳神経外科で働く看護師さんには求められます。
3つ目は、患者さんとそしてその家族の方達の精神的なケアをする力です。
脳神経外科の患者さんは、発症前と後では性格が変わってしまう事もよくあるそうです。
また、脳に疾患があるという事は、本人は勿論のこと、その家族の方達にも大きな不安を与えてしまいます。
そんな時に、看護師さんが患者さん本人やその家族の方達をしっかり精神的にサポートし、前向きに治療に向かわせてあげられる事も、とても重要な事であると言えます。
◆脳神経外科に向いている看護師さんてどんな人?
脳神経外科で働く看護師さんに必要なスキルをつらつらと書きましたが、では脳神経外科に向いてる看護師さんはどんな人なのでしょうか?
脳神経外科は、その診療科の特徴的にも、看護師さんへ高いレベルが求められる分野である事は間違いないですが、いきなりすぐにその様に振る舞える人はほとんどいないと思います。
脳神経外科に向いている看護師さんは、ずばりメンタル的に強い人、であると言えます。
勿論それ以外にも、忙しい業務の中でも的確な判断が出来る事や、鋭い観察力がある事も重要です。
また脳神経外科疾患は、患者さんによって同じ疾患でも症状や予後がまったく違うので、それぞれの患者さんに適した看護計画を創意工夫する必要があります。日頃から、何かに取り組む際に工夫する事が好きな人も、向いていると言えるでしょう。
しかし、脳神経外科は急変の起こりやすい分野です。
そんな中でも、常に冷静に、プレッシャーに負けずに普段と同じ行動がとれるメンタル力がある看護師さんが、脳神経外科に向いていると思います。
◆脳神経外科で働くメリット、デメリット
次に、脳神経外科で働くメリット、デメリットをご説明します。
メリットはずばり、看護師としてのキャリアの幅を広げられる事だと言えます。
脳神経外科では、脳の専門領域だけでなく、症状の経過時期により様々な経験や知識を得る事が出来ます。
具体的に挙げるならば、超急性期では全身管理を、リハビリ期では嚥下訓練や作業療法などを学べます。
ご自身が今後看護師として、どういったキャリアを積んでいきたいかがまだ明確になっていないといった方は、脳神経外科で働き幅広い経験を積む事で、今後のキャリア形成にも幅が出来、可能性が広がると思います。
デメリットは、忙しい、身体的負担が大きい事だと言えます。
繰り返しになりますが、脳神経外科は急変が多い為、自分の受け持ち患者さんが急変した際などは残業を求められます。
また、脳神経外科の患者さんは、全身介助が必要な方も多いので、他の診療科に比べてトランスなども多く、身体的な負担は多いです。
◆脳神経外科に強みを持っている病院
北原国際病院:八王子市にある脳神経外科の専門病院です。
同法人内で、急性期から在宅までを一貫してみれるように、リハビリ病院やクリニックも運営しています。
脳神経外科は忙しい…というイメージを払拭する為に、結婚後も働ける時短常勤制度や24時間託児所などの制度を取り入れた病院です。
聖隷メモリアル病院:茨城県北部にある、脳神経外科専門病院です。全国の脳疾患手術件数ランキングでも10位以内に入るなど、確かな実績を誇る病院です。
全国から脳神経外科のスペシャリストの集まる病院なので、確実に脳神経外科の経験を積む事が出来ます。