【知っておきたい】放射線科の管看護師求人のポイント【転職の極意】
放射線科に興味がある、もしくは転職を検討している看護師さんの為に、放射線科の特徴をまとめてみました。
転職活動をする上での参考になればと思います。
放射線科とは、放射線医学の医療機関での診療科名の事です。
放射線医学はおおまかに①放射線診断学 ②放射線治療学 ③核医学の3つに分類する事が出来ます。
①の放射線診断学は、レントゲンの造影や消化管・血管の造影、超音波検査などを行います。②の放射線治療学は、その名の通り放射線を利用し実際に治療を行います。治療法は大きく分けて2つあり、X線や電子線を照射し、身体を突き抜けて悪性細胞に到達させ、死滅させる治療法と、I画像診断と、カテーテルを用いて従来の手術治療と比べて、比較的身体に優しい方法で、手術と同等の効果を得られる治療法(IVR)とがあります。そして③の核医学は、ごく微量の放射線を出しているラジオアイソトープという薬を目印に使用し、診断や治療を行います。
これらの放射線医学は進歩のスピードが格段に早く、まさに最先端医療と言えます。
そんな特殊な分野で働く看護師さんの役割や、働く上でのメリットデメリットなどを順にご紹介していきます。
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【目次】
◆放射線科での看護師さんの役割は?
◆放射線科で働くメリット・デメリットは?
◆放射線科で働くにはどんな職場を選んだら良い?
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◆放射線科での看護師さんの役割は?
放射線科では、先に記載したとおり3つに分ける事が出来ます。
その3つともに共通する事なのですが、放射線科においては、実際の検査や診断・治療を行うのは医師や技師です。
看護師さんの仕事内容は、そういった医師や技師のサポート業務となります。
具体的に言うと、各種検査器具の準備と、検査の前後に患者さんやその家族の方に検査内容を説明し、納得してもらう事です。
放射線診断や治療は、最新の医療技術であるが故に患者さんからしても馴染みのない分野です。
その為、患者さんやその家族の方から求められる事は、検査や治療のメリット・デメリットの説明、手順や内容の説明、検査・診断に対する不安を取り除くことなどが挙げられます。
これは、よりスムーズに検査・診断を行うためには必要不可欠な内容です。
その為、実際に検査や治療を行わないとは言え、誰よりも内容を詳しく知っておくことが放射線科の看護師さんには求められます。
◆放射線科で働くメリット・デメリットは?
メリットは、ずばり日勤のみで働くことが可能、という点です。
放射線科は、画像診断部門でも放射線治療部門であっても、日勤のみの勤務である事がほとんどです。
また、とても専門性の高い分野である為、他に何か専門的な技能を身に着けていれば、日勤のみでも高給与を得ることが出来る、と言う点もメリットかと言えます。
看護師としてスペシャリストを目指すことが出来る分野です。
一方でデメリットは、やはり職場の数・求人の数が少ない、という点が挙げられます。
そもそも、放射線科を単科で有しているのは、大学病院などの最新の設備が整った病院に限られます。
そういった病院では、放射線科のような専門性の高い診療科の人員配置は、もともと中にいる看護師さんで賄ってしまう、という事がほとんどなので、中途採用で希望するポジションに入職出来ることはとても難しいです。
放射線科で経験を積みたいと思っている方は、すぐにそこに配属出来るとは思わずに、まずは放射線科を有する病院に入職し、その中で異動する、というのが一番近道かも知れません。
◆放射線科で働くには、どんな職場を選んだら良い?
放射線科の求人を選ぶ際には、どのような判断軸を持つかも大事です。
例えば、とにかく実務経験を積みたい!そんな方は、実際に放射線治療の実績を有している病院を選ぶと良いでしょう。
JA神奈川厚生連 相模原協同病院は、平成18年8月に「がん診療連携拠点病院」として厚生労働省より承認を受けており、放射線治療を含むがん診療に力を入れている病院です。
病院には抗がん剤治療の専門知識を持つ医者が在籍し、放射線治療や化学療法・手術などを組み合わせた、専門的な治療の提供を行っております。
院内には高精度放射線治療センターを設営し、放射線治療を行っているのですが、その治療件数は平成14年度は180件、平成16年度には300件、平成19年度は600件、平成23年度には800件を超えています。
現在は、検査機器の更新により、年間600件前後の治療件数との事ですが、確実に実績を積んでいる事が分かります。
放射線科で経験を積み、認定看護師資格を取得しキャリアアップを目指したい!という場合は、認定看護師の資格取得支援に力を入れている病院を選ぶと良いでしょう。
静岡県立がんセンターは、「認定看護師教育課程」というものが存在します。
これは病院が設立した認定看護師教育機関なのですが、このような制度や設備のある病院を選び、がん放射線療法看護認定看護師を取得し今後のキャリアアップに繋げるという事も、放射線科の求人を探す際には選択肢の一つにしておくと良いかと思います。