【知っておきたい】訪問看護の種類【転職の秘訣】
今回は、訪問看護の種類についてお話させていただきます。
細かく見ていくと、働き方にも違いがありますので、ご参考にしてください。
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【目次】
①訪問看護とは
②保険制度の違い
③訪問看護ステーションの種類
④訪問看護の仕事内容
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①訪問看護とは
在宅医療の一つで、看護師や保健師が患者の自宅や老人ホームなどに訪問し、看護ケアの提供、自立への援助を促し、
療養生活を支援するサービスの事です。
1900年前後に、派出看護という名前で、患者の自宅に看護サービスを提供していたのが元で、現在の東京慈恵会医科大学が、
上流階級家庭を対象に始めたとされています。
高度成長期を迎えた頃より、平均寿命の延長や一人暮らしの高齢者が増加し、病院・診療所、自治体からの訪問看護が行われるようになりました。
②保険制度の違い
大きく分けると、公的な保険制度の訪問看護と自費の訪問看護の2つあります。
求人をみても、ここは土日祝もあるけど、こっちの求人は平日のみなど、不思議に思った方もいるかと思います。
実は、この保険制度の違いが関係しています!!
まずは、公的な保険制度の内容から見ていきましょう。
公的な保険制度は、「介護保険」と「医療保険」で2つに分かれています。
♦介護保険
・主治医より訪問看護が必要と判断された、65歳以上で要介護/要支援と認定された方、又は40歳以上65歳未満は16特定疾病の方で、
要介護/要支援と認定が対象。
・利用する前に申請、審査、認定の手続きが必要のため、一定の期間がかかる。
・営業曜日時間に関して、土日祝や夜間が休みの所が多い。
♦医療保険
・主治医より訪問看護が必要と判断され、介護保険の対象外、末期の悪性腫瘍、難病、人口呼吸器、又は病状悪化により、
医師の特別指示が出された方が対象。
・利用方法は、医師の判断の上、訪問看護指示書を交付するのみ。
・営業曜日時間に関して、土日祝や夜間が休みの所が多い。
次に、保険制度を使わず、自費の訪問看護を見てみましょう。
♦自費の訪問看護(民間のサービス)
・対象者は、年齢や疾患の種類による制限はなし。
・利用方法は、看護師がプランニング訪問で容態と希望を確認する。
・営業曜日時間に関して、365日、24時間サービス提供している。
このように比べてみると、訪問看護といっても保険制度によって、色々と分けられているのがわかるかと思います。
その他、公的な訪問看護は、利用料金の一定割合が保険から支給されたり、全国どこの市町村でも同じサービスが受けれるのも特徴です。
その一方で、利用回数や利用時間も決められています。
対象的に、自費の訪問看護は、年齢や病気の種類、利用回数、利用時間に制限がありません。
ですので、利用者やそのご家族の自由な意思決定に基づいてサービスが受けれるのが特徴です。
転職するにあたり、土日祝が休みかどうかというのも、重要のポイントの一つですよね。
オンコールがあり、なしも選ぶポイントにはなるのではないでしょうか。
③訪問看護ステーションの種類
訪問看護ステーションも、2つに分けることができます。
♦病院や診療所が実施しているもの
・利用者に関しては、その医療機関で受診している患者に限定している。
♦独立した形態で訪問看護ステーションが実施するもの
・主治医は、限定していない。よって、利用者によって主治医が違います。
病院や診療所が実施しているものは、ドクターが近くにいるので、訪問看護が初めての方にはこちらをオススメします。
独立した形態で訪問看護ステーションが実施しているものは、給与が高いことが特徴になります。
④訪問看護の仕事内容
上記では、種類を比較してきましたが、仕事内容はほぼ一緒になります。
ケアの内容は利用者の方の容態で、それぞれ異なりますが、具体的な内容をまとめました。
♦医師の指示による処置
・インシュリン注射、点滴、血糖測定など
♦バイタルチェック
・血圧、脈拍、体温など
♦医療機器管理と指導
・在宅酸素、人口呼吸器、膀胱カテーテルなど
♦褥瘡管理
♦在宅でのリハビリ
・拘縮予防や機能の回復、嚥下機能訓練など
♦認知症ケア
・事故防止のための工夫や相談
♦療養上のお世話
・食事、洗髪、入浴介助など
♦ターミナルケア
その他、ご家族からの相談を受けることもあります。
利用者の方は、1日中家にいる方が多く、訪問看護師が来るのを楽しみにしています。
中には、頑固な方がいたり接するのも難しい方もいますが、訪問していく中で心を開いてくれたり、食事を自分で摂れるようになったりなど、
病院勤務では味わえない喜びが多いお仕事です。
時には自分で判断をする事もあり、勉強も必要ですが、看護師としてのスキルアップ、
更に自信がつきますので、自己成長につなげれます。
訪問看護は各事業所によって、勤務体制なども異なりますので、初めて訪問看護に転職でお考えの方、もっと詳しく知りたい方は、
是非看護プロにお問合せください!!!
2016年02月11日カテゴリー:未分類