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NICU退院児専門の訪問看護ステーション

最近、訪問看護について調べる機会があったのですが、その際にNICU退院児専門の訪問看護ステーションを見つけました。
訪問看護といえば、高齢者の方々や、精神疾患をお持ちの方々を対象にした所が多いので興味を持って調べてみました。

訪問看護ステーション「coco baby」

設立は2007年とまだ開始して3年ではありますが、所長の吉野さんという方は当時28歳という若さだったそうです。
起業のエピソードが日経新聞に以下のように書いてありました。

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病院のNICUで8年勤めている中、担当する乳児の退院が近づくと、訪問看護ステーション探しが関門の一つになった。
高齢者と違い、子供には成長に合わせたケアが求められ、ましてやNICUにいた子は体が小さかったり、病気を抱えていたりするため、「高齢者が中心なので」「乳幼児はちょっと……」などと断られてばかり。
「それなら吉野さんが作ったら」。ある母親の声に背中を押されて起業した。

(中略)

医師や看護師に囲まれた入院生活との落差は大きく、「眠っている間に何かあったら」と寝ずの番をする母親も多い。
外出もままならず、「社会から孤立した感じ」とつぶやく母親も。吉野さんたちはそんな不安を受け止め、退院後途切れた支援の切れ目を埋める。
「母親の負担を十分理解していない医療者はまだ多い。在宅の支援はまだまだ不十分で、誰かが支えてあげないと」

現在は、NICUで5年以上の勤務経験を持つ看護師9人で東京23区を駆け回っている。
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看護師は医者の指示を受けなければ動けないことが多く、限界がある。
どうしても、そんな声が医療業界から出てきてしまいますが、
今回のケースを見て、限界は確かにあるかもしれない。
でも、その限界を見ても諦めず、突破口を開こうとする人が確かにいる。

自分達もそうあり続けなければ、と改めて感じたエピソードでした。

2010年11月05日カテゴリー:看護師