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【知っておきたい】福利厚生について【転職の秘訣】

皆さんは、病院に就職する際に、福利厚生を重視しますか?
今回は、福利厚生についてのお話をさせていただきます。

 

【目次】
(1)福利厚生の目的
(2)一般的な福利厚生
(3)変わった福利厚生

 

(1)福利厚生の目的

福利厚生を重視する!という方は多く見られますが、そもそも福利厚生とはどういったものを指すのでしょうか?
福利厚生、というのは、企業が従業員に対して通常の給与にプラスして支給をする非金銭報酬の事です。

この福利厚生施策の目的は、大きく2つ上げられます。

1つ目の目的は”人材確保・定着”です。

病院のホームページがいい例ですが、福利厚生のページ内容が充実していれば、看護師さんがよりその病院に興味を持ちやすくなり足を運ぶ事にも繋がるため、人材確保という点において病院側に大きなメリットがあります。
また、託児所は所有していなくても、保育手当の支給のある病院は、妊娠・出産に伴い、退職のリスクのある女性看護師が辞めにくい環境になるため、定着率の向上に繋がりますね。

 

2つ目の目的は”人材活用(勤労意欲の向上)”です。

例えば、リフレッシュ休暇はいい例で、普段は有給が中々消化できない…嫌だな。
という環境でも、福利厚生の制度により半ば強制的にお休みを取る事が可能であれば、それだけでも看護師さんの勤労意欲は上がります。

全てが給与だけで片付くものではないだけに、仕事に向かっていけるための生活も含めた環境創りを目的としても、福利厚生は存在しています。

 

(2)一般的な福利厚生

早速ですが、いわゆる病院の福利厚生といってイメージされる物を幾つか挙げて行きたいと思います。

福利厚生のわかりやすい事例としては、24時間院内保育室、看護師寮などがあげられます。

最近進出が著しいと言われている男性看護師ですが、95%近くは女性看護師が占めているのが現状で、
女性ならではの様々な理由で多くの女性看護師が離職を余儀無くされています。

例えば、結婚・出産・などが挙げられますね。

そういった事情による女性看護師の離職を防ぐため、24時間制保育所が月額1万5000円で利用できたり、給食やおやつなども用意して下さる託児所も増えてきました。
それにより、子育て世代の看護師さんは夜勤をする常勤として仕事と家庭を両立しやすい環境が整ってきました。

また、最近の看護師寮は、以前と比較しても非常に良いものになりました。
キッチン回りのスペースが広く、大きな収納、ゆったりとしたベランダもあり、広々とした空間で生活することができたり、1人暮らしにも安心のオートロックシステムや防犯カメラを設置していたりする寮もあります。

 

 

(3)変わった福利厚生

★東京急行電鉄株式会社東急病院★

ご存知、東急電鉄が運営する総合病院です。

東急病院では福利厚生のシステムとして「カフェテリアプラン」と呼ばれる制度を導入しています。
カフェテリアプランという名称は、好きな飲み物や食べ物をチョイスできるカフェテリアに由来しており、勤務期間に応じたポイント(予算)の範囲内で、下記のように自分の好みにあった福利厚生を選択できるという新しい発想の福利厚生のスタイルです。
基本的には1ポイント○○円といった形で付与されており、勤続年数に併せて加算されていきます。

(ポイントで利用できる、メニュー具体例)
資格取得費用、書籍購買・購入費用、ベビーシッター費用、子供の教育費用、健診費用、予防接種費用、ホームヘルパー費用、介護施設利用料、交通費・宿泊費等

 

★湘南美容外科クリニック(SBCメディカルグループ)★

全国で20クリニック以上展開している、大手美容外科チェーンだからこその、充実した福利厚生があります!
勤務する院から電車、バスで2駅以内(最寄駅から徒歩15分以内)に住む場合は月額3万円を補助する2駅制度の他に下記のような制度もあります。

 

チャレンジ休暇:自らの夢や目的を目指すために、2ヶ月を上限として休職することができる制度です。5年を1周期とし、5年ごとに1度利用する事ができます。
(※この制度利用期間中の賃金は無給となります。※勤続3年以上の従業員が制度利用の対象となります。)

有名テーマパーク割引チケット:関東で有名なあのテーマパークの利用が何度でも割引になります。

飲みニケーション制度:スタッフ全体のチームワークを高める事を目的として、月1回のペースで職場を離れて食事を共にしながら、意見交換やコミュニケーションを深める機会が用意されています。この食事にかかる金額は、全て会社負担です。

その他、レーザー脱毛がある院では、スタッフ限定でレーザー脱毛優遇などもあるそうです。

 

★IMSグループ★

北海道、東北、関東の3エリアに33カ所の病院、15カ所の介護老人保護施設を展開している大手IMSグループにも見逃せない福利厚生が幾つかございます。

 

グループ間異動・転勤支援制度:家庭の事情、結婚・転勤などの理由で転居が余儀なくされる場合や本人の希望により可能な範囲で施設間異動ができるようになっています。
また、施設間での転勤の場合は退職金などは、そのまま継続してカウントする事が出来るため、在籍期間をリセットすることなく継続勤務が可能になります。

職員医療費等減免制度:職員の健康維持サポートや経済的支援の一つとして、職員医療費等減免という制度があります。
職員本人だけではなく、ご家族がグループ内の医療施設で受診・治療を受けた場合でも、負担した医療費を施設が補助するという、IMSグループ独自の医療費支援制度です。

 

福利厚生は、看護師さんの仕事を充実させるための活力に繋がります!
福利厚生が全てではないものの、充実している事に損はありません。
転職をする際の1つの大切なポイントにもなるので、気になる病院の福利厚生を確認してみてはいかがでしょうか?

2016年03月11日カテゴリー:看護プロ