社会保障改革に関する有識者検討会
11月22日、社会保障改革に関する有識者検討会の会合で、
現行制度の課題や改革の基本原則について協議。
座長は、国民の社会参加を強めるなど「能動的な安心」を求めていくことを、
改革の目指す基本理念として提起した。
検討会は非公開。事務局によると、現行の社会保障制度については、
・家族形態や雇用システム、経済成長の鈍化といった社会の変化に対応できていない
・年金や介護などに関する幸福感、満足感が低い
・貧困率が上昇している
などの課題があるとの認識で一致。
その上で、座長が改革の理念として、
・国民の社会参加を強める
・雇用を中心にして能力を形成、発揮する機会を広げる
・社会の分断や貧困を予防する
・家庭や地域、職場などのつながりを強め、相互信頼を高める
などを提案。
「『受け身の安心』ではなく、積極的に参加して道が開けるという『能動的な安心』を強める」といった考え方を示した。
さらに、高齢世代に偏りがちだった社会保障を全世代対象にすることや、
次世代に負担を先送りしない安定的な財源の確保など、改革を進める上での基本原則についても提起があった模様。
今のままでは絶対にうまく回っていかないのは確か。
そして、なにをどうやっても、不均衡は生じてしまう。
それを前提のうえで、「日本の将来」を見据えた議論を期待します。
2010年11月24日カテゴリー:医療全般