日本初の“足の総合病院”の誕生
2016年8月、東京都世田谷区、小田急線 下北沢駅から徒歩5分という好立地に「足の総合病院」が本格始動します。
病院の名は”下北沢病院”、これまではリウマチ科強みを持つ病院でした。
安藤忠雄氏によってデザインされた病院の外観は全国的にも珍しいアーチ状になっています。
下北沢病院はなぜこのタイミングで”足の総合病院”へと変化していくことを決めたのでしょうか。
その理由は、海外医療の”当たり前”に目を付けたところから始まりました。
日本とは違い、アメリカでは当たり前のように”足病院”があります。
歯が痛くなったら”歯医者”、目に不安を感じたら”眼科”といったように、足を臓器の一つとして考え、総合的に診療が出来るのが”足病院”です。
そんな「日本初の足に特化した専門病院を作りたい」というのが、そもそもの始まりだったようです。
確かに、”足”の病気は、どの診療科にかかれば良いのか迷ってしまいます。
水虫であれば”皮膚科”
突き指をしたら”整形外科”
このようにわかりやすい事例もあります。
しかし、”外反母趾”、”足のしびれ”、”巻き爪”といった細々とした足の悩みでは、患者はどこに行っていいかわからないことも多い。
そういった悩みを解消出来るのが”足の総合病院”である下北沢病院です。
下北沢病院は「足病総合センター」と「糖尿病センター」の2部門によって成り立っています。
「足病総合センター」では、整形外科・血管外科・形成外科な等の専門家がチームを組み、患者の足とに関するあらゆる悩みを解決します。
「糖尿病センター」では足の病気と関わりの深い糖尿病に積極的に取り組んでいます。
糖尿病専門医を中心としたチームが血糖コントロールだけではなく、合併症の発症、進展予防につとめ糖尿病患者が自分の足で歩き続けられるための先進的なサポートを提供しています。
下北沢病院の強みは大きく2つあります。
1つ目は、病院には整形外科・形成外科・リウマチ科・血管外科・循環器内科・リウマチ科・糖尿病内科と様々な専門医が在籍しており、患者側は外来にて症状を伝えれば、科については、病院側で振り分けてくれるという所です。患者様の立場からすると安心ですよね。
2つ目は栄養士が糖尿病の指導をしていたり、専門の薬剤師も在籍しているため、さまざまな職種で足に特化した研修・教育ができ、他の病院よりも質の高い治療をうまく組み合わせて提供できるという所です。
下北沢病院のように新しい取り組みを行う病院が誕生することで、1人でも多くの患者の苦痛や不安を和らげられていくのは勿論ですが、将来的にはこの「足病学」が、特別なことではなくスタンダードとして日本に根付いて行くことに期待したいと思います。
2016年08月05日カテゴリー:未分類