見える化★
今回は、業務を『見える化』するために、新たに取り入れられている新サービスをご紹介させていただきます。
そもそも、『見える化』とは、業務の中で漠然と考えられている部分を、数値化することで、誰が見てもわかるようになり、問題・課題の認識をしやすくするために取り入れられてきました。
医療の現場でも、がん治療をする際、病院側、患者様側で情報共有をしっかり行い『がん診療の質の見える化』が取り入れられています。
近年では、高齢化により在宅での医療や介護の需要は高まっています。
それにともなって、訪問看護ステーションの数も年々増加しています。
そこで、訪問看護や介護向けに、ITを生かした新サービスが活用され始めました。
今回は、ゼンリン子会社のゼンリンデータコムさんが開発した新サービスの一部をご紹介させていただきます。
こちらは、個々のスマートフォンに専用アプリをダウンロードすれば利用ができるのですが、GPS機能が入っているので、現在地はもちろん、訪問先の場所がわかります。
今までは、訪問看護ステーションを出発する前に、地図で確認してから向かうのが一般的でしたが、アプリを利用すると、外に出てからでも確認ができ、途中でわからなくなった場合にも確認ができます。
また、ステーションにある管理側のPCでは、スタッフの現在地が把握できるようになっています。
ですので、訪問先の緊急時には、より近くにいるスタッフを把握することができるので、適切に指示をすることができ、迅速に対応へ向かうことができます。
他の機能としては、カルテとして入力、保存が可能です。
業務の「開始」や「終了」を管理者に通知することや、訪問先で行った処置内容や利用者さんとお話をした内容などすぐに記録することも可能です。
そうすることによって、少しの空き時間でも記録を行うことができ、訪問前には前回行った処置の内容やお話した内容を確認することもできます。
このような機能を活用することで、在宅医療における問題点でよくあがってくる、残業を減らすこともできてきているようです!
先日、訪問させていただきましたN・フィールドさんでも、こちらの機能を一部活用されており、実際に前回の訪問内容が確認できるなど、とても喜ばれているようです♪
団塊の世代が75歳以上になる2025年を目処に、政府は入院を減らし、在宅での療養を増やしてにしていこうと働きかけています。
そういった背景もあり、今後も訪問看護ステーションなどの在宅医療は、ニーズが高まっていくかと思います。
その一方、まだまだ訪問看護ステーションで勤務する看護師さんの負担や不安は大きく残っているのが現状です。
ただ、今回ご紹介させていただいたアプリの導入で、少しでも『見える化』され、安心して勤務できる環境が整うことを願っています。